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 ◇近畿学生野球入替戦2回戦 大阪公立大(2部1位)5―4大阪観光大(1部6位)(2024年10月23日 南港中央野球場)

 今年春季リーグ戦後の入替戦で2部に降格していた大阪公立大が1部再昇格を決めた。0―4で迎えた7回裏、3四球で築いた2死満塁で9番・小田竜成(3年=県伊丹)が押し出し四球を選ぶと、1番・根来快(2年=生野)が中越えに走者一掃の三塁打、自身も相手の返球が乱れる間に生還し逆転に成功した。

 殊勲打を放った根来は「(相手ピッチャーは)ストライクを欲しがっていると思っていたから甘い球が来たら初球からいこうと考えていました。少し上がりすぎたのでヒヤリとはしましたが、よかったです」と、満面の笑みを浮かべた。

 植村悦弘監督(55)は合併前の大阪府立大時代にコーチを務めていたが、一度チームから離れていた。7月に監督就任が決まった時は「(以前と比べて)チームは成長していたので、一度選手の自由にさせよう」の思いでチームを立て直した。根来については「初球は見ていくのかなと思っていたが、打っていきよったと少し驚きました。でも、彼は気持ちの強さを持っているので、あの場面は任せていました」と、大逆転勝利を喜んだ。