店舗数増やす「オフプライスストア」 服も家具も“新品”が最大90%オフ…6万7100円のスカートが1650円に 廃棄減らし地球にも優しい取り組み

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物価高の中、シーズン外や余剰在庫の商品を最大90%オフで販売する「オフプライスストア」が店舗数を増やしている。
新品の商品が安価で購入できることで人気となり、わずか3年で12店舗に拡大している。

新品が10分の1の価格も

物価高が続く中、今店舗数を増やしている「オフプライスストア」。
「オフプライス」の名の通り、お財布に優しいのが特徴だ。
どのくらいおトクなのか、なぜ安いのか、小山内鈴奈キャスターが取材した。

小山内鈴奈キャスター:
東京・新宿区のアパレルショップ「ローカスト 新宿マルイ本館店」です。普通のお店のようですが、値段を見てびっくりします。7900円のブーツが2000円、2万5080円のジャケットが2508円、さらに6万7100円もの高級スカートが、なんと1650円でした。

買い物客:
7900円が2000円!?びっくり。

小山内キャスター:
毎日最大90%オフで、しかも、すべて新品なんです。

40代の買い物客:
3520円だけど、元値が32000円、10分の1。

20代の買い物客:
ジャケットとか靴とか商品の数が豊富なので、そこもうれしいポイントかなと。

小山内キャスター:
どうしてこんなに安いのか、気になりますよね。“オフプライスストア”とは、シーズンを過ぎてしまった商品や、余った在庫を安く買い取って激安で販売するお店のことです。自社ブランドの在庫を直販店で販売するアウトレットとは違い、複数のブランドから仕入れているため、品ぞろえも豊富です。

春夏物の服を買い付ける様子を取材しました。

バイヤー:
時期で言うと、これはいつになるんですか?

卸売業者:
これはもう夏ですかね。今、時期的にも9月・10月でもこの気候なので、全然使ってもらえます。

バイヤー:
シアー素材はマストで売れる商材なので、ぜひ売ってください!

小山内キャスター:
このように、需要が高いモノをまとめ買いしていました。オフプライスストアは、売り上げを伸ばしていて、わずか3年で12店舗に拡大しています。

「ローカスト」バイヤー・氏田かのこさん:
社会の中で、物価高とか言われていて、お客さまが1つの商品に対して出せる金額っていうのが、やっぱり下がってきている。そこが社会と連動している。

小山内キャスター:
そんな、お財布に優しいオフプライスストア、単価が高い「あの業界」にも広がっています。取材班が向かったのは、全国展開する家具店、千葉市にある「ビッグウッド稲毛店」です。

ビッグウッド稲毛店・篠崎淳志副店長:
もともとメーカーさんのお値段でいくと、この15万7300円でお出しします。ここからさらに74%引きで、3万9990円税込みでお値段を出します。

小山内キャスター:
オシャレなソファから、テーブル、食器棚など、500種類の家具が、定価の半額や8割引きになっています。ウリの1つが、量販店では出会えない現品限りの1点物で、宝探しのように楽しめるのも魅力になっています。

リピーター:
2回目です。ソファとかすごく安かったので。

記者:
ーー来てすぐ買っちゃった?
リピーター:
来てすぐ買っちゃった。

記者:
ーー予算どれぐらいでしょう?
リピーターの男性:
予算ですか?10万円ぐらいで考えていたんですけど、思った以上に値段が安いというのがあったんで、ほかの小物もプラスで買おうかなと。

小山内キャスター:
リピーターの男性は、16万円超えの高級ソファを半額以下の6万4990円で購入。予算を大幅に下回るお値段です。

リピーターの男性:
座り心地も、最高です!

小山内キャスター:
こうして商品が売れると、新たな家具を組み立て、すぐに補充します。回転率の高さも好調な売上げにつながっているそうです。

ビッグウッド稲毛店・篠崎淳志副店長:
10月の期間でいきますと、ソファとか、こたつ周りが通常よりも安く出しています。うちは月に4回、商品を新しくどんどん仕入れをやっているので、そのタイミングに来ていただくだけでも掘り出し物に出会えるかも。

サステナブルな取り組みにも

小山内キャスター:
オフプライスストアには、売れ残りだけでなく、寸法が違うなどの理由でブランドタグがつけられなかった商品もあるそうです。

スペシャルキャスター・山口真由さん:
もともとお値段が高いから素材が良さそうなのと、お得感がうれしいですよね。「こんなオフで買ったぞ」みたいな。

青井実キャスター:
あと家具なんかは、流行が分からないので、トレンドじゃなくても全然OKです。

小山内キャスター:
お財布に優しいのはもちろんですが、「ローカスト」バイヤー・氏田かのこさんによると「年間15万トンの洋服が捨てられている、その廃棄を減らして、もう一度輝かせられる」、「好きな物購入でサステナブルにつながる」ということで、地球にも優しい取り組みとなっています。

青井キャスター:
ーーお店側が捨ててしまったこともあるわけですよね?

小山内キャスター:
そうですね。それを集めて売っているということです。

スペシャルキャスター・山口真由さん:
在庫処分になるし、みんないいですよね。
(「イット!」10月22日放送より)