ロシアが韓国を非難、北朝鮮との緊張巡り 外交努力呼びかけ

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[14日 ロイター] - ロシア外務省は14日、韓国が北朝鮮との緊張を高めていると非難し、朝鮮半島の平穏と安全を回復するための外交努力を求めた。

北朝鮮は11日、首都平壌の上空に韓国ドローン(無人機)を飛ばし、北朝鮮の体制を批判する「膨大な数」のビラをまいたと非難。一方、韓国軍は14日、北朝鮮が軍事境界線をまたぐ道路を爆破する準備をしていると述べ、非難の応酬が激化している。

ロシア外務省のザハロワ報道官は同省のウェブサイトで「このような行為は北朝鮮の法的立場と政治的枠組みを破壊し、独自発展の権利を否定することを目的とした、(北朝鮮の)主権と内政に対するあからさまな侵害だ」と非難。

「この地域の長期的な平和と安定は不可分の安全保障を基盤とした政治的・外交的手段を通じてのみ確保できる」とし、韓国とその同盟国である米国の真の目的が侵略でない限り、他に方法はないとした。

ロシアは2022年のウクライナ侵攻以降、北朝鮮と外交・軍事関係を緊密化させている。

インタファクス通信によると、プーチン大統領は14日、北朝鮮との戦略的パートナーシップ条約の批准に関する法案を下院に提出した。

この条約は、一方が武力侵略に直面した場合、あらゆる軍事的支援を遅延なく提供すると定めている。