2位でゴールする駒大アンカーの篠原(カメラ・岡野 将大)

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◆学生3大駅伝開幕戦 出雲駅伝(14日、島根・出雲市出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドーム前ゴール=6区間45・1キロ)

 駒大の篠原は顔を覆って涙を流した。最終6区、国学院大と4秒差の2位でタスキを受けたが、中盤から徐々に離され、残り5キロ付近で相手のスパートについていけなかった。3年連続6回目の優勝に届かず2位。アンカーの主将対決で競り負けた篠原は「本当に自分のせい。みんな100点で走ってくれたと思います」と言葉を絞り出した。

 3年生ダブルエースの山川拓馬、伊藤蒼唯を並べた3、4区で首位争いまで押し上げ、藤田敦史監督(47)も「思っていたような展開でした」と感じたという。ただ、最終走者でマラソン日本学生記録保持者、国学院大の主将・平林に離された。「篠原に渡すまでにもっとリードをつくれなかったことが反省点。相手が強かった」と振り返った。

 収穫もあった。今季前半のトラックレースがふるわなかったが、夏合宿から篠原がチームを積極的に引っ張り、空気を変えた。「篠原がハッパをかけながらやってきてくれたことが大きい」と同監督。桑田駿介(1年)が1区6位、島子公佑(2年)が5区2位と下級生の好走につなげた。卒業後は富士通入りの意思を固めている篠原を中心に、一丸となって11月の全日本大学駅伝でリベンジを目指す。(手島 莉子)