現場に派遣された救急車=米ペンシルベニア州ピーチボトム/Delta-Cardiff Volunteer Fire Company Station 57

(CNN)米東部ペンシルベニア州当局によると、同州ピーチボトムで11日夜、昔ながらの生活を続けるキリスト教プロテスタントの一派「アーミッシュ」の家族11人が、野生の「毒キノコ」を食べて体調を崩し、病院に搬送された。

地元消防隊の報道担当者が家族の話として伝えたところによると、キノコは家族の1人が森で見つけて持ち帰った。

自宅には電話がないため、1人が約800メートル離れた電話ボックスまで歩いて緊急通報したという。毒キノコを食べて全員が体調を崩したとの連絡を受け、消防、救急チームが出動した。

患者は成人男女とその子ども9人で、年齢は1〜39歳。全員が搬送先の病院で手当てを受けた後、翌朝までに帰宅した。

キノコの種類は病院が確認する見通し。

米国立医学図書館(NLM)によると、毒キノコによる食中毒は全米で毎年約6000件発生する。種類の見分け方を誤ったケースが多く、6歳未満の子どもが患者の半分以上をが占めるという。