Microsoftはクラウド(ストリーミング)ゲーミングサービスのXbox Cloud Gamingを提供していますが、同サービスでは2024年11月から自分の所有するゲームもストリーミングでプレイ可能になると、海外テクノロジーメディアのThe Vergeが報じました。

Xbox Cloud Gaming will let you stream your own games in November - The Verge

https://www.theverge.com/2024/10/11/24268038/xbox-cloud-gaming-project-lapland-game-library



The VergeがMicrosoftの計画に詳しい関係者から入手した情報によると、Microsoftは有料ゲームサブスクライブのXbox Game Passに含まれていない、ユーザーが所有するゲームをストリーミングする機能をテストするべく準備を進めているそうです。

MicrosoftはProject Laplandとして知られる長期プロジェクトの一環として、Xbox Cloud Gamingで新しく何千種類ものゲームをストリーミングでプレイできるようにするべく準備を進めている模様。Microsoftは2024年11月にXboxの新機能をテストするためのプログラムであるXbox Insiderを通じ、Xbox Cloud Gamingの新しいストリーミング機能をテストし、その後、より多くのユーザーに同機能を提供する予定だそうです。

Xbox Cloud Gamingのアップデートは、MicrosoftがアメリカでAndroid向けのXboxモバイルアプリでゲームの購入を可能にするのと同じタイミングで行われる予定。なお、Microsoftがこのアップデートを実現できるのは、2024年10月にGoogle対Epic Gamesの訴訟において「Google Playで配信されるアプリにおいて、Google公式のアプリ内課金機能であるGoogle Play Billingの使用を強制しないように」という判決が下されたためです。

Google対Epic Gamesの裁判の結果「サードパーティーのアプリストア」をGoogle Playで配布可能に、Googleは命令の停止を要求 - GIGAZINE



Xboxのサラ・ボンド社長も、2024年10月11日に「11月から、プレーヤーはAndroidのXboxアプリから直接Xboxゲームをプレイしたり購入したりできるようになります」と投稿していました。このアップデートが完了すると、ユーザーはAndroid版のXboxアプリでゲームを購入し、そのままアプリからゲームをストリーミングプレイできるようになります。





Microsoftはクラウドゲーミングサービスの開発プロジェクト「Project xCloud」をスタートし、これは2022年に「Xbox Cloud Gaming」というサービス名で正式リリースされました。開発段階ではユーザーの所有するゲームライブラリをストリーミングプレイできるようにすることが計画されており、サービス開始段階でもユーザーが所有するゲームライブラリをストリーミングプレイできるようにすると発表されていました。ついにXbox Cloud Gamingでユーザーの所有するゲームがストリーミングプレイできるようになるわけですが、ライセンス周りの制約により一部のパブリッシャーが特定のゲームのストリーミングでのプレイを禁止する可能性があるとThe Vergeは報じています。