孫穎莎

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カザフスタン・アスタナで開催中のITTFアジア卓球選手権大会女子団体で、女子シングルスの世界ランキング1位に君臨する女王・孫穎莎(スン・インシャー)が北朝鮮選手に敗れる波乱があった。

8日の準々決勝で北朝鮮と対戦した中国だが、第1試合に登場したエースの孫が金琴英(キム・グムヨン)に1-3でまさかの敗戦。特に、第2ゲームは10連続ポイントを許すなど、普段の圧倒的な強さからは想像ができない姿を見せた。

中国は孫が敗れたものの、王芸迪(ワン・イーディー)と石洵瑶(シー・シュンヤオ)が第2、3試合に勝利。孫は第4試合でも第1ゲームを2-11で奪われるなど苦戦したが3-2で何とか勝利し、チームの準決勝進出を決めた。

調子を落としている孫について、中国のSNS上では疲労を心配する声が上がっている。孫はWTTチャイナスマッシュの女子ダブルス(準優勝)と女子シングルス(優勝)でいずれも決勝まで戦った。前者の決勝は5日、後者は6日で、大会が終わると休む暇もなくカザフスタンに移動し、8日にこの団体戦を迎えていた。

孫はアジア選手権で団体のほか、女子シングルス、女子ダブルスの計3種目に出場予定で、過密スケジュールによる負傷も懸念されている。(翻訳・編集/北田)