「連絡がつかないので…」=日本のホテルの対応に台湾人観光客が憤慨―台湾メディア
台湾メディアのTVBS新聞網は7日、大阪を訪れた台湾人観光客がホテル側のある行動に憤慨していると報じた。
記事によると、このほど大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)近くのホテルに宿泊してUSJを存分に楽しんだ荘(ジュアン)さんは、ホテルをチェックアウトすると同時にスーツケースを空港まで送ってもらうサービスを申し込んだ。その際、200円を徴収されたが手数料か何かだと思って気にしていなかった。
しかし、台湾に戻った後、スーツケースの中の荷物を取り出していると、衣服や土産物の下からホテルからの手紙を発見した。手紙はプリント用紙に英語で印字されており、「チェックアウトの際に必要のない200円を受け取ってしまいました。連絡しましたがつながりませんでした」などとつづられ、予約サイトを通じて対応する旨が書かれていた。
そして、「お客様の許可なく荷物を開けてしまい申し訳ございません」との謝罪の言葉と、日付(10月3日)、ホテル名が記されていた。
この手紙を見た荘さんは憤慨したといい、「(手紙が底にあったことから)スーツケースを開けられ、荷物を取り出され、その上で手紙を入れられた。スーツケースはロックしていた上に、バンドで縛っていた」と実際の荷物の写真を見せた上で、「私はこれは起きてはならないとんでもないことだと思う。一番怖いのは、私が知らない状況で彼らがスーツケースを一切壊すことなく中に物を入れられたことだ。もし悪意を持って禁止物を入れられていたら、私は税関を通過することができず、台湾に戻れなかったかもしれない」と語った。
荘さんはホテルにメールで連絡し、「事情を説明するなら(勝手に手紙を入れるのではなく)メールでするのが普通ではないか」などと抗議。ホテル側からは「非常識な対応だったと猛省しています。二度とこのようなことがないようにスタッフへの再教育を行います」との謝罪のメールが届いたという。
日本旅行に詳しい傑哥(Justin Tseng)氏は「宿泊税などは通常、チェックイン時に徴収されることが多い。荷物を開けられたのはさらに不可解なことだ」とし、「日本のホテル業界では若者や外国人が多く働いており、フロント業務も行っている。個人の判断かもしれないが、確かにSOP(標準作業手順)に合致していない」と指摘した。
なお、この騒動については華視新聞網、聯合新聞網など、複数の台湾メディアが報じている。(翻訳・編集/北田)