Image: Ashirase, Inc.

振動に従えば目的地にゴール。

できなかったことを可能にしたり、不便を解消するのは科学技術が得意とするところ。日々の暮らしが大変な視覚障害者のため、これまでにも振動でナビするスマート白杖や腰に巻くベルトがありました。

ナビゲーションは振動で

日本でもホンダ発のベンチャー企業、株式会社Ashiraseが足首に装着するウェアラブル振動ナビ「あしらせ2」を作っています。

親切なルート選び

仕組みはiPhone用アプリで目的地を設定し、足元の振動で目的地へ案内するというシンプルなもの。曲がり角が少なく、横断歩道がないルートを提案するなど、歩いて移動する人への配慮もあります。

例えば音声ナビでは周囲の音が聞き取りにくくなりますが、あしらせのナビは振動なので、耳は他に注意を向けることができます。

震え方でいろいろ分かる

目に不自由がなくても、東西南北が分からない方向音痴は結構いますよね(筆者も)。

「あしらせ2」は正しい方向を向けば両足の甲が震え、違う方角なら振動する左右どちらかを向けばOK。かかとが震えたら、通過したか反対向きということになります。

歩行中の右左折も、振動の部位とテンポでお知らせ。すぐに使いこなせそうですね。

Image: Ashirase, Inc.

目的地の検索は曖昧でも大丈夫

目的地は住所や名称、カテゴリーやお気に入りから検索ができます。「近くのコンビニ」や「近くのトイレ」程度のザックリした条件でもOK。

Siriへの呼びかけでナビが始まり、交差点や踏切などは音声でお知らせします。加えてAIがお勧めのスポットを提案したり、画像認識機能で文字の読み上げもするなど至れり尽くせりです。

料金は年額6,000円

カラバリはブラック、オフホワイト、レッドオレンジ、ブルーグレーの4色があり、本体は左右1組で5万4000円。さらに月額550円/年額6,000円の利用料金で諸々の機能が使えます。

夢の国もナビる

スマート白杖やベルトとはまた別のアプローチですし、一番コンパクトで機能も充実していますね。

ディズニーランド専用のナビ機能もあるというので、舞浜に足が向く人も増えそうです。

Source: YouTube, Facebook, Ashirase, Inc. via Car Watch