能登地方を襲った記録的な豪雨で、石川県内では未だに女性2人の安否がわかっていません。

福井県沖ではこのうち、中学3年生の女子生徒とみられる遺体が見つかっていて、海上保安庁はあすにもDNA鑑定を行い、身元の確認を進めることにしています。輪島市久手川町では9月21日、豪雨による氾濫で住宅4棟が流され、当時1人で家にいた中学3年生の喜三翼音さんの安否がわかっていません。

9月30日、輪島市からおよそ170キロ離れた福井県沖で女性の遺体が見つかり、半ズボンのタグに「喜三」と書かれていたことから、翼音さんのものとみられています。

福井海上保安署は、2日夕方から司法解剖を行っていて、3日にもDNA鑑定を実施して、身元の確認を進める方針です。

一方、能登町久田で車だけを残して安否が分からなくなっている中山美紀さん(31)の捜索は唯一続いています。2日は警察・消防・自衛隊合わせておよそ300人が捜索に当たり、警察によりますと、現場近くの輪島市の海岸にも重機を入れて活動しているということです。