史上初、メキシコ大統領に女性が就任 「私たち女性がリードする」

　メキシコで1日、クラウディア・シェインバウム氏（62）が史上初の女性大統領に就任した。

　絶大な人気を誇ったロペスオブラドール前大統領の側近として知られ、前任者の政策のほとんどを踏襲するとみられる。任期は1期6年。

メキシコ市で2024年10月1日、宣誓式に臨んだシェインバウム大統領（左）とロペスオブラドール前大統領=ロイター

　シェインバウム氏は1日の演説で「私たち女性が初めて、美しい国の運命をリードする。私一人ではなく、私たち全員だ」と語った。

　シェインバウム氏を待ち受ける最大の課題の一つが、悪化する治安対策だ。1日の演説では、諜報（ちょうほう）と捜査に力を入れると表明。ロペスオブラドール氏と同様、麻薬組織と直接戦うことよりも、犯罪を助長する貧困を防ぐため、地域社会に投資する試みを進めるとみられる。