コンサートの最後に自らのセンター曲「最高かよ」を披露する松岡はなさん(中央)

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HKT48の松岡はなさん(24)が2024年9月28日に福岡市内で卒業コンサートを開き、約9年間にわたるアイドル生活に幕を下ろした。

松岡さんは、2回にわたってHKT48のシングル曲のセンターポジションを務め、AKB48のシングル曲にも選抜メンバーとして参加してきた主要メンバー。指原莉乃さん(31=19年卒業)から直接指導を受けた「指原チルドレン」のひとりでもある。

松岡さんは芸能界引退を表明している。涙と笑顔が交錯するステージの終盤、黄色いドレス姿であいさつ。松岡さんが卒業したとしても「HKTのことは変わらず応援してほしいなと思います。絶対に約束です」などと「指切りげんまん」のジェスチャーでファンに呼びかけた。

今は別グループで活躍、村川緋杏がMCも仕切る

松岡さんは14年に「バイトAKB」のオーディションに合格し、15年2月まで活動。15年にAKB48グループの第2回「ドラフト会議」で指名されてHKT48に加入した。

HKT48の楽曲としては「最高かよ」(16年)、「キスは待つしかないのでしょうか?」(17年)でセンターを務めた。23年2月から「チームKIV」キャプテンを務めていた。

AKB48のシングル表題曲には「ハイテンション」(16年)をはじめ、「ジワるDAYS」(19年)など計7作品に参加し、指原さんとともにテレビ番組に出演することも多かった。

コンサートは、松岡さんの憧れだという元AKB48の島崎遥香さん(30=16年卒業)のセンター曲「永遠プレッシャー」で幕開け。序盤では、「ドラフト会議」で課題曲だった「ここがロドスだ、ここで跳べ!」を披露した。

松岡さん含めHKT48に3人いる「ドラフト2期」のうち村川緋杏(びびあん)さん(24)は22年に卒業し、今は別のアイドルグループ「CANDY TUNE」で活躍しているが、サプライズで登場。トーク部分(MC)も仕切る七面六臂の活躍を見せた。

先輩にあたる松岡菜摘さん(28=22年卒業)、本村碧唯さん(27=23年卒業)、「なこみく」こと矢吹奈子さん(23=23年卒業)、田中美久さん(23=23年卒業)ら多数の卒業メンバーもかけつけ、松岡さんの門出を祝った。

指原莉乃の松岡はな評は「人を守れる人」

指原さんは仕事の都合で福岡に来られなかったため、松岡さんが都内まで出向いで撮影したというビデオメッセージが流された。

指原さんによると、「最高かよ」のミュージックビデオ撮影で、指原さんが多忙のあまり「現場からちょっとどっか行っちゃった」ことがあり、その時に迎えに来たのが松岡さん。

指原さんにとって、その時から「はなに支えられてきたアイドル人生」だったという。松岡さんは「人を守れる人」だ、というのが指原さんの見方だ。

「今、こうやって、はながHKTを守っているのを見ると...すごい、はなはそうなんだよ。人を守れる人なんだよって、すごく自慢できています。すっと昔からそうだったんだよって......みんなは意外かもしれないけど、ずっとから昔からHKTを守ってくれていたのは、はなだったので、本当に今まで、たくさんの人を助けてくれてありがとう、という気持ちでいっぱいです」

「私と一緒に推し活?って言うんですか? やめちゃうっていう人が多いんですけど」

終盤、黄色のドレス姿で登場した松岡さんは、オーディションで歌った、自身の名前「はな」でもある「Flower」を涙ながらに披露。スタッフやメンバー、家族への感謝の言葉を述べた。

ファンには次のように、グループそのものを応援する「箱推し」を「指切りげんまん」のジェスチャーつきで呼びかけた。

「皆さんのことは一生の自慢だなと思います。皆さんも私と一緒に推し活?って言うんですか? やめちゃうっていう人が多いんですけど、HKTのことは変わらず応援してほしいなと思います。絶対に約束です。私も負けずに応援します」
 

芸能生活最後の楽曲は「最高かよ」。満面の笑顔でパフォーマンスし、

「今日来てくれたみんなって......最高かよ〜!ありがとうございました!」

というあいさつとともにステージを後にした。

(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)