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 ◇ナ・リーグ ドジャース−ロッキーズ(2024年9月29日 デンバー)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が29日(日本時間30日)、シーズン最終戦となる敵地でのロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。2打席凡退して迎えた第3打席も二ゴロに終わり、打率は.3086に低下した。

 初回は右腕フェルトナーとの対戦。ここはカウント2―2と追い込まれ、最後は外角ボールゾーンに逃げるチェンジアップにタイミングを外されて力のない二ゴロに終わった。ダイヤモンドバックス戦に「1番・一塁」で先発出場したアラエスも第1打席は空振り三振に倒れた。

 第2打席は0―1の4回の先頭打者。ここは3―1と打者有利のカウントとなったが、5球目の際どい外角速球を打ち損じて遊ゴロに倒れた。0―1で迎えた6回2死走者の第3打席は1ストライクから2球目の厳しい内角直球に手を出してしまい、詰まった二ゴロに倒れた。

 一方のアラエスは第3打席で安打を放って打率.314。この打席を終えて途中交代した。第3打席を終えて打率.309に低下した大谷が逆転で首位打者を獲得することは絶望的となった。

 大谷は28日のロッキーズ戦で5打数2安打1盗塁をマークした。4試合連続マルチ安打で打率.3101とし、7月30日以来60日ぶりに3割1分台に復帰。欠場した首位打者のパドレス・アラエス(.3138)にまた一歩近づいた。本塁打、打点はともにリーグトップ。大リーグ全体では2012年ミゲル・カブレラ(タイガース)以来、ナ・リーグでは1937年のジョー・メドウィック(カージナルス)以来87年ぶりの3冠王獲得の可能性を残した。

 大谷はここまでナ・リーグ本塁打トップをキープし、40盗塁以上をマーク。この条件を達成したのは1900年以降では1903年ジミー・シェッカード(スーパーバス=9本塁打本、67盗塁)、1909年タイ・カッブ(タイガース=9本塁打、78盗塁)、1909年レッド・マレー(ジャイアンツ=7本塁打、48盗塁)、1912年トリス・スピーカー(レッドソックス=10本塁打、52盗塁)に次いで112年ぶり5人目となる。過去4人はいずれもボールをボロボロになるまで使い続けた“デッド(飛ばない)ボール”時代の選手で、現代野球では驚異の記録。大谷が比類なきパワーとスピードで大リーグに新風を吹き込んだ。

 この日ダイヤモンドバックスとの最終戦に先発出場しているアラエスが打率を落とし、大谷が打率を上げると以下のようになる。

アラエス(1―0)・3133

    (2―0)・3128

    (3―0)・3124

    (4―0)・3119

    (5―0)・3114

    (4―1)・3134

    (5―1)・3129

大谷  (1―1)・3112

    (2―1)・3107

    (2―2)・3123

    (3―1)・3102

    (3―2)・3118

    (3―3)・3133

    (4―2)・3113

    (4―3)・3128

    (4―4)・3144

    (5―2)・3108

    (5―3)・3124

    (5―4)・3139

    (5―5)・3155