明治「きのこの山」商標権を保護 模倣品の対策へ
明治(東京都中央区)が9月24日、ロングセラー商品「きのこの山」を商標権で保護する知的財産活動を発表しました。同活動が「事業運営を支え、中長期的な企業価値向上に貢献すると考えています」としています。
「きのこの山」は1975年に発売されて以降、ロングセラー商品として「多くのお客さまに愛され、親しまれている商品」で、明治は「本商品のきのこの形状を、その商品コンセプトである『郷愁や自然、人間のやさしさ』を体現する重要な特長と捉え、この商品価値の要であるきのこの形状を権利で保護することは、ブランドの価値を守ることにつながると考えています」とコメントしています。
同商品は、1978年4月に文字商標として「きのこの山」が登録されており、2018年3月に、40年以上にわたる継続的な販売実績やマーケティング活動を通じて、「その形状だけでお客さまに本商品を認識いただけていることが特許庁に認められ、本商品の形状が日本の食品業界ではまだ例の少ない立体商標」として登録されています(登録番号第6031305号)。
「きのこの山」に関しては、2024年3月26日に発売した「きのこの山ワイヤレスイヤホン」について、国内外のサイトでイヤホンケースに「meiji」「きのこの山」を記載した模倣品が販売されました。同月、商品の誤認によるユーザーの混同を防ぐため、「きのこの山」の模倣品を製造していた会社との間に、模倣品の製造・販売を中止する合意を得ていました。
明治は、公式サイトで、「こうした権利行使は、『きのこの山』ブランドの商品と模倣品との混同の予防につながるとともに、長きにわたり築き上げてきた『きのこの山』ブランドの保護につながると考えています」とし、「お客さまの長年のご愛顧と信頼により築き上げた大切なブランドを守るために、ブランドを棄損する可能性がある模倣品に対しては、今後も適切な措置を講じてまいります」と伝えています。