菊間千乃氏(C)共同通信社

写真拡大

 キー局の女子アナの転身がたびたび話題になるなか、一流企業の社外取締役に就いている元女子アナが増えていると発売中の「週刊ポスト」が報じている。海外投資家からの評価を高めるため、近年、「社外取締役」や「女性役員」の増加を金融庁も推奨しているというが、知名度がある元女子アナはうってつけなのだという。

【もっと読む】辞め女子アナ人生いろいろ…元TBS小林悠「半額の刺し身でひとり夕食」、元NHK住吉美紀「長い婚活の末に再婚」

 記事では「社外取締役&監査役に就く主な女子アナ・キャスターたち」をランキング形式で紹介。そこには、草野満代(57)、中井美穂(59)、内田恭子(48)、竹内香苗(46)、そして宮崎緑(66)、根本美緒(45)といった、往年の人気局アナや人気キャスターの名前がズラリ。なかでも出色は福島敦子(62)と並び、コーセーなど4社の社外取締役に就任している元フジテレビの菊間千乃(52)だ。記事によれば、社外取締役の報酬は1社あたり平均500万〜1000万円で、菊間の報酬は推定3800万円程度と伝えている。

 菊間は、早稲田大学法学部卒業後、1995年にフジテレビに入社。しかし98年、「めざましテレビ」の「それ行け!キクマ」のコーナーで、避難器具を体験リポートする中継中、ビル5階から落下、腰椎圧迫骨折の重傷を負う。入社4年目、26歳の時だった。

「その後、30代になると仕事を続けながら法科大学院に通い始めましたが、その矢先、今度は、当時未成年だったジャニーズのタレントとの飲酒スキャンダルが発覚。大バッシングにさらされ、結局、2007年12月、35歳の時、フジを退社しました。その後、2度の挑戦を経て司法試験に合格し、弁護士になった。当時は1日15時間ほど勉強していたそうです。14年には早大で同級生だった男性と結婚もしています」(スポーツ紙芸能担当記者)

 今では、弁護士業と同時に「情報7daysニュースキャスター」(TBS系)や「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)のコメンテーターとしても活躍。元女子アナの中では“勝ち組”だ。女子アナ評論家の松本京也氏はこう話す。

「まさに最近、SNSでよく目にする衝撃映像を見ていたら、菊間元アナがビルから落ちる映像が出てきました。何度見てもゾッとします。スタジオの大塚範一キャスターと小島奈津子アナも凍りついていました。しかし、九死に一生を得た菊間さんは、まさにあの事件を機に女子アナとしてのキャリアを考え始め、使命感を持って法の道に進んだのではないでしょうか。弁護士として初めて公の場に戻ってきたときは、彼女の顔つきに強い意志を感じました」

 “キャリア転身女子アナ”の先駆けとしてまだまだ新境地を切り開いていきそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 女子アナの転身はその都度、話題になる。●関連記事【もっと読む】辞め女子アナ人生いろいろ…元TBS小林悠「半額の刺し身でひとり夕食」、元NHK住吉美紀「長い婚活の末に再婚」…では、2人の元女子アナの「今」に迫っている。