巨人 坂本勇人が意地の懺悔V打!「昨日は大事な試合で全然打てなくて負けてしまったので」阪神に1−0で勝利し「M4」

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坂本は7回に決勝タイムリーを放った(C)産経新聞社

 巨人は23日の阪神戦(甲子園)に1−0と勝利。代打出場のベテラン、坂本勇人の決勝タイムリーで勝利をものにした。連敗も2でストップ、優勝マジックを2つ減らして「4」とした。2位・阪神とのゲーム差は2となった。

【動画】これぞ、ベテランの意地!7回に代打で登場した坂本が適時打を放ったシーン

 序盤は投手戦。相手先発左腕の高橋遥人を攻略できず、打線も苦しむ中、4回は先頭の浅野翔吾が出塁すると続く吉川尚輝にベンチは犠打を選択。ただスリーバント失敗となり、球場がどよめくシーンもあった。

 局面が動いたのは0−0で迎えた7回。先頭、吉川、岡本和真の連打で無死一、三塁の好機を作ると、ここでベンチは大城卓三をかえて、代打で坂本勇人を送り込む。

 前日はスタメンで起用されながら、得点圏で3度凡退。途中交代となり、この日はスタメンを外れていた。ベテランは難敵・高橋に追い込まれながらも、5球目の外角のストレートに食らいつき、右前へ運ぶ。これが決勝適時打となり一塁上では自軍ベンチへ拳を振り上げた。
 
 チームは虎の子の1点を守り切り、最後は大勢が締め、ゲームセット。

 敵地のヒーローインタビューに立った背番号6は無死一、三塁の好機に代打で回ってきた心境を聞かれると「昨日は大事な試合に僕が全然打てなくて負けてしまったので」と自らで懺悔しながら、続けて「ああいう場面で回してくれたチームメートに感謝の気持ちで打席に入りました」と打ち明けた。

 好投手、高橋の直球に食らいついて右前へ運んだ。「追い込まれていたので何とかバットに当てて、何か起きてくれと思って。最後は気持ちで打ちました」と応えた様子が中継(NHK−BS)インタビューに映し出された。悔しさを力に変え、この日は途中出場ながら、2打数2安打1打点と結果を残した。

 チームにとっても大きな勝利となった。天王山とされたこの2連戦、前日は菅野智之の好投もありながら、相手先発、才木浩人の前に点を奪えず、敗れていた。この試合も落とせば、ゲーム差「0」で並ばれ、緊迫感が増していた。

 中4日で先発したフォスター・グリフィンが粘投、2番手で登板したカイル・ケラーも回またぎで踏ん張り、投手、野手全員の力で1点差を守り切った。

 残り6試合でチームのCS進出が決定。いよいよ目指す4季ぶりの優勝が近づいてきた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]