街中から荒野へ! 400cc以下の『アドベンチャーバイク』6台【最新ヒット良品と秘密基地づくり】
【最新ヒット良品と秘密基地づくり】
オフロードバイクのテイストを受け継ぎ、悪路での高い走破性を誇り、オンロードでも快適なにロングツーリングができる“アドベンチャーバイク”の人気が高まっている。特に400cc以下のモデルは扱いやすく、これから“乗ってみたい”という人には最適だ!
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オン・オフどちらで乗っても楽しいアドベンチャーバイク。そのスタイルの原点は、ダカールラリーに代表されるラリーレイド用のモデルたちだ。
ラリーレイドでは未開の悪路はもちろん、リエゾンと呼ばれる移動では舗装路も走る。その距離は1日600〜800kmを超えることも。それに対応できるように作り出されたのだ。
アップライトなポジションで、防風性能が高いウインドスクリーンが取り付けられているので、長距離を走っても疲れにくいといった特徴を持っている。まさに、ロングツーリングにはピッタリな車種なのだ。
本格的なラリーレイドには、600〜1000cc以上のハイパワーが必要。でも国内であれば取り回しが楽で、普通二輪免許で乗れる400cc以下のモデルでも十分に楽しむことが可能だ。
それにフラットで幅広のリアシートやキャリアが取り付けられているので、荷物の積載性も高い。日常乗りから、人気が再熱しているソロのツーリングキャンプまで使える利便性がある。実用性と趣味を兼ね備えた車種群と言っていいだろう。
秋はバイクツーリングにピッタリなシーズン。そんなバイクたちに跨って、都会から荒野を目指して、冒険の旅に出てみてはどうだろうか。
ライター 松尾直俊さん
17歳からオートバイのロードレースで筑波や鈴鹿サーキットを走っていた。当時の街乗り用バイクはヤマハRZ250とRZ250R。全行程1万6000kmのラリーレイドに同行取材した経験がある
1. 街中では軽快にダートではタフな走りを両立
HONDA
「NX400」(89万1000円)
走り出してすぐにフラットでありながら力強い印象を感じられます。高速に乗っても体に対する風圧の影響が少なくて快適です
低・中回転域では力強くトルクフル、高回転域では伸びのあるスムーズな加速を感じられるエンジン特性が、街中からフラットダードまで扱いやすい。ベテランはもちろん、初心者でも楽しめる仕上がりになっている。
▲ヘッドライトと同一面から立ち上がるスクリーンは、高い防風性能を備えているので疲労軽減効果が高い
2. スマートなボディワークで扱いやすさ抜群
KTM
「390 ADVENTURE SW」(92万6000円)
スリムなボディと、やや高回転寄りだけど素直なレスポンスのエンジン特性は扱いやすさ抜群。僕ならブロックタイヤに交換して乗りたいです
KTMの長年に渡るラリー経験とエルゴノミクスから生み出された車体デザインは、卓越したコントロール性を生み出している。ウインドシールドは、純正オプションのスポイラーを装着することで、防風性能の向上も可能。
▲コンパクト設計の373ccエンジンは最高出力44PS、最大トルク37Nm。さまざまな地形でスムーズに走れる
▲調整可能なWP APEX 43mmフォーク&ショックにオフロードで高いポテンシャルを発揮するタフなアルミニウム付スポークホイールを採用
3. ライド・バイ・ワイヤ採用で最高のレスポンス
BMW
「G 310 GS」(81万円〜)
電子制御スロットルは繊細で高レスポンス。ブレーキ&クラッチレバー間隔を4段階で調整できるのも便利です
普通二輪免許で乗れるBMW。信頼性の高い312cc単気筒エンジンに、電気式スロットルグリップに電動スロットルバタフライ、自己増幅式アンチ・ホッピング・クラッチと最先端の装備を搭載している。
▲エンジンは最高出力34PS/9500rpm、最大トルク28Nm/7250rpmを発揮してくれる
▲一見すると大きく見えるタンクだが、しっかりとニーグリップがしやすい形状になっている
4. ワインディングから林道まで思いのままに遊べる
SUZUKI
「V-STOROM250 SX」(56万9800円)
全域で力強くて扱いやすい感じです。クラスを超えたクルージング性能と積載力で、初心者でも快適に長旅ができます
エンジンとフレームは同社のロードモデル「ジクサー250」と共用。しかし、前19/後17インチのホイールに専用設計のセミブロック調タイヤを備え、未舗装路の走破性を高めたモデル。ライトウェイトアドベンチャーの楽しさを十分に堪能できる。
▲油冷単気筒SOHCエンジンは小型軽量。最高出力26PSを発揮。低回転域では粘り強いトルク感とスムーズな加速を感じさせてくれる
5. ダカールラリーで鍛えられたタフな系譜を受け継ぐ
HONDA
「CFR250 RALLY」(76万4500円)
ツーリングではなく、本気でダートを攻めたくなるフォルム。実際、クラスを超えた走りが可能で、操っていて楽しいです
ダカールラリーなどで活躍する「CFR450 RALLY」を彷彿させるデザインが冒険心をくすぐる。249cc DODHC 4バルブエンジンは、街中からダートまで安定したパワーを発揮し、扱いやすい特性で乗りやすい。
6. 冒険の世界へ一歩踏み出すのに最適
SYM
「NH T 200」(39万9900円)
十分な走破性を秘めた200ccモデルです。むしろ、初心者の方にはスロットル&車体コントロールなどを習得するのに最適だと思います
小型で取り回しが良く、初心者でも扱いやすいエンジン特性で、まずはアドベンチャーバイクにチャレンジしてみたいという人にピッタリ。SYMは世界90カ国以上に展開している台湾の信頼のおけるブランドで、ホンダとも技術提携している。
▲排気量183ccのエンジンは、18.4PS/8500rpm、最大トルク15.7Nm/7500rpm
※2024年9月6日発売「GoodsPress」10月号28-29ページの記事をもとに構成しています
<構成・文/松尾直俊>
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