検査の対象となる魚を見る国際原子力機関(IAEA)の専門家と中国、韓国、カナダの科学者ら。福島県いわき市で(2023年10月19日撮影、資料写真)。(c)Eugene Hoshiko / POOL / AFP

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【AFP=時事】中国は20日、福島の原発処理水の海洋放出を理由に、昨年8月に全面禁止した日本産海産物の輸入を「段階的に再開する」と発表した。

 中国外務省は「中国は科学的証拠に基づいて関連措置に変更を加え、規制要件と基準を満たす、日本の水産物の輸入を段階的に再開する」とした。また、中国と日本の当局者は最近、福島第一原子力発電所からの処理水放出について「数回の協議」を行ったとしている。

 同省は、日本について「国際法上の義務を果たし、人の健康と環境に悪影響を及ぼさないよう最善を尽くしており、海洋環境と海洋生態系への影響の継続的な評価を実施している」と説明した。

 その一方で、毛寧(Mao Ning)外務省報道官は定例会見で、中国政府は依然として「日本による一方的な海への放出には断固反対している。この立場に変わりはない」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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