廃盤になった製品を「同じものが欲しいからなんとかしろ」と言い続けるクレーマー客に休日出勤で対応した男性【前編】

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一方的に自分の要求ばかり言ってくる“困ったお客さん”の対応は、できる限り早めに終わらせたい。ところが、そんな客への対応が「2か月」もかかってしまったという投稿が寄せられた。かつてホームセンターに勤務していた50代男性からで、発端は一本の電話だった。

「以前買った目覚まし時計が欲しい」という問合せがあり、男性が「いつ頃お買いいただきましたか?」「メーカーと型番ってわかりますか?」と聞くと、電話の主は「4、5年前」と答え、メーカーに関しては

「そんなもんそっちにデータが残ってるだろう」

と、のたまった。(文:篠原みつき)

「ですから、メーカーと型番が分からなければお調べできません」

数限りない商品を扱うホームセンターで「4、5年前の目覚まし時計」だけで特定できるはずもない。男性が「申し訳ございませんが」と言いかけると、相手は「身体が不自由なのになんでこんな手間がかかるんだ」と文句を言い出した。以降、こんな押し問答となった。

「当店は小型店なので取り扱いが少ないので、専門店や大型店なら分かるかもしれませんが」「なら、調べて連絡しろ」「では、メーカーと型番を教えていただけますか」「だからぁー、こっちは身体がぁー、不自由だって言ってるだろ。何遍言えば分かるのぉー」「ですから、メーカーと型番が分からなければお調べできません」

身体が不自由なのは気の毒だが、店員としてはどうすることもできず困惑しただろう。結局は電話の主が「分かったら連絡する」ということになった。その数日後……

「私がお休みの日に電話があり、すぐに返事をしてくれとの事」

電話対応した後輩 から「助けてLINE」が来たという。後輩は「担当者不在の返事」とともに「明日連絡します」と返したが納得してもらえず、再び「こっちは身体が不自由なんだよ」と押し切られたそうだ。

「仕方がないので出勤し、各方面に連絡、確認した結果、メーカー廃盤、系列店でも在庫完売の為、取り扱い出来ないアイテムである事が判明。その旨をお伝えしましたが納得していただけません」

休日出勤までして対応したが、事態は収まらない。電話の主は「どうにかならんか?」と食い下がり、男性は「同機種は入手出来ないと思います」と再度告げた。すると相手は

「あんたの店で買ったんだから、どうにかしろ!!」

と無理難題を要求してきたから困りものだ。【後編へ続く】

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