敵地ブレーブス戦に先発登板したドジャースの山本由伸【写真:ロイター】

写真拡大

ブレーブス戦で4回無失点の好投

 米大リーグ・ドジャースの山本由伸投手が16日(日本時間17日)、敵地ブレーブス戦に先発登板。4回4安打無失点、2四球3奪三振の好投で9-0の勝利に貢献した。右肩腱板の損傷から復帰後、これが2度目の登板。6月から続く自責ゼロのイニングを「21」まで伸ばしている。

 山本は毎回得点圏に走者を背負いながら無失点。粘りの投球で試合を作った。3回には無死一塁からソレアに中越え二塁打を打たれたが、中堅手エドマンと二塁手ヘルナンデスが完璧な中継プレー。本塁で走者を刺し、間一髪で失点を防ぐなど、味方の好守にも救われた。

 6月16日(同17日)のロイヤルズ戦で途中降板し、右肩腱板の損傷で負傷者入りしていた山本だが、故障前から驚きの数字を継続している。最後に自責点がついたのは、6月1日(同2日)のロッキーズ戦の2回に犠飛を打たれた時。そこからこの日まで、21イニング連続で自責ゼロだ。

 復帰登板となった前回10日(同11日)のカブス戦で、当初はタイムリーヒットによる自責点1がついていたが、後にこのヒットが一塁手フリーマンの失策と記録が訂正されたことにより、山本の自責点もゼロになった。3月21日のメジャー初登板・パドレス戦(韓国)こそ1回5失点と苦しみ、防御率45.00で始まったメジャー1年目。今では82イニングを投げて同2.63にまで良化している。

 試合後、取材に応じたデーブ・ロバーツ監督も「グッドだった。制球に関しては前回登板ほどシャープではなかったが、彼は必要な時に必要な投球をしてくれた。大きくストレスのかかるイニングがいくつかあったが、切り抜け方がよかった。必要な時に必要な投球をしてくれたのが私にとっては重要なこと。自分の仕事をしてくれた」と粘り強い投球を称えていた。

(THE ANSWER編集部)