あなたがよく買う食パンは何枚切り?

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 朝食やちょっとした軽食用に、食パンを常備している家庭も多いのではないでしょうか。パン店だけでなく、スーパーやコンビニでも気軽に買える食パンですが、実は関西と関東では好まれる「パンの厚み」が異なるようです。西と東でどのような違いがあるのか、SNS上の声をもとに探ってみました。

「関西に引っ越したら8枚切りがなかなか見つからない」

 関東で食パンといえば、「6枚切り」や「8枚切り」が一般的です。一方、関西のスーパーなどで売られているのは「4枚切り」や「5枚切り」など厚めの食パンがメイン。関西では、薄めの「8枚切り」はあまり見かけません。

 SNSでも、関西の人からは「関東の食パンって、ペラペラで食べた気せぇへん」「関東には5枚切りが置いてるスーパーがあまりなくて悲しい」「8枚切りってサンドウィッチ用じゃないの?」といった声が。

 逆に、関東の人からは「薄い方が食べやすいのに、関西に引っ越したら8枚切りがなかなか見つからない」「トーストしたときにカリッと仕上がる8枚切りが好き」といった意見もあり、東西で好みが分かれていることがよく分かります。

 なぜ「東は薄いパン、西は厚いパン」が主流となったかについてはさまざまな理由が考えられますが、一つの説として、東西の食文化の違いが挙げられています。もともと関西は「粉もん文化」のため、“ふっくらもっちり”が好まれることから、厚切りの食パンが主流になった一方で、関東には「そば、せんべい文化」があり、“あっさり、パリッ”と食べられるものが好まれるのではないか、と考察されているようです。

 また、パンが日本に普及したときの東西の違いが関係するという説も。関東では「あんパン」が親しまれたため、「食パン=おやつ、嗜好(しこう)品」といった扱いになり、関西では神戸の居留地やホテルなどで外国人への食事としてパンを提供したことから、「食パン=食事」と認識されたために厚みに違いが出た――という説のようです。

 関東と関西で異なる食パンの厚みですが、「シンプルにトーストしてバターで食べるときは厚切り」「ホットサンドにすることが多いから、薄めの8枚が便利」など、食べ方によって選択している人も。そういった視点で選んでみると、食パンの新たな魅力に気付くかもしれませんね。

 あなたにとってなじみのある食パンは、何枚切りの厚さですか?