駅の階段が巨大なピアノに！　「音楽の街」に出現した理由を聞いてみた【ミーキャップ取材班】

2024年9月13日 16時0分

みんなの感想は？

こんにちは、ミーキャップ取材班のちひろです！

皆さんは「秋」と聞くと何を思い浮かべますか？

食欲の秋、読書の秋、芸術の秋…。どれもすてきですが、こと福岡においては「音楽の秋」が盛り上がっているのをご存じでしょうか。

というのも、毎年9月は福岡で開催される音楽イベントが集中しているんです！

能古島であった「ISLA DE SALSA」を皮切りに、「Sunset Live」「中洲ジャズ」「BAYSIDE FESTIVAL」「Sing! HAKATA」「MUSIC CITY TENJIN」…と多くの音楽イベントが街を活気づけます。

さらに音楽であふれた街を盛り上げるべく、西鉄福岡（天神）駅に出現したのが巨大階段ピアノ！

階段をピアノの鍵盤に見立てたデザインが施され、上り下りするとセンサーが反応して「ドレミファソラシド♪」の音が奏でられるんです。

天神に来た際、実際に目にした方や上り下りしたことがある方も多いのではないでしょうか。

私も友達と遊ぶときは駅の北口にある大画面前で待ち合わせることが多く、目の前にある巨大階段ピアノの存在がずっと気になっていました。

今回は西鉄広報課の樽見優さんから、西鉄天神みらい戦略部（まちづくり団体「We Love天神協議会」担当）の戸川祐志さんを紹介していただき、巨大階段ピアノが設置された背景などについて取材しました！

まずは設置理由をお聞きしたいです！

「福岡では、9月は毎週のように音楽イベントが開催されています。当初は偶然集中していただけだったのですが、次第に『福岡ミュージックマンス』という形で連携し『音楽都市・福岡』を発信する動きが生まれたんです」

「We Love天神協議会としても福岡ミュージックマンスを盛り上げるべく、天神周辺のエリアで『TENJIN SHOWTIME』（2024年9月28-29日)という音楽イベントを開催する予定なんです」

「福岡の街全体で音楽を切り口に文化的な発信をしよう－そうした動きの中で登場したのが、この巨大階段ピアノです」

なるほど！　そういえば今年も9月始めに糸島市で「Sunset Live」が開かれてましたよね。ライブを楽しむ友人の様子がInstagramにたくさんアップされていました。

それでは私も早速、実際に階段を上り下りしてみましょう。

ピアノの心地よい音が鳴り、何だか楽しい気持ちに！　普段の生活の中に音楽が自然と溶け込んでいる感じがします。

そういえば「福岡ミュージックマンスを盛り上げる意図もある」とのことでしたが、その割に、巨大ピアノにはイベントの宣伝などが一切ありません。純粋に音色を楽しめるようになっていて、そこのところがすてきだなと感じました。街中でもインターネット上でも、広告が多いとへきえきしてしまうので…笑

「宣伝している感じを前面に出すのではなく、あくまで音楽が街ににじみ出ているような、そんな空間を創り出したいという思いがあります」

やっぱりそうなんですね！　ところで、駅を利用する方から反響はありましたか？

「はい。メディアでも多く取り上げていただいていますし、皆さんの様子を見ていても、階段を下りた時に振り返ったり、お子さんが楽しんでいたり…。日常の中に、ちょっと肩の力が抜けて楽しめる瞬間を生み出せているのでは、と思います」

本当にそう！　皆さん、1段1段ゆっくり上り下りしていて、音を楽しんでいる様子ですね。

では最後に、少し突っ込んだ質問かもしれませんが、「音楽都市・福岡」を発信していくために、あえて巨大階段ピアノを選択された理由は何かありますか？

「そうですね…。理由はいろいろありますが、『音楽の街』として天神の付加価値を高めるとともに、音楽を通じた集客や話題性の創出ができるという理由もあり、巨大階段ピアノが生まれたと思います。ところで、街に携わる方々、若い方の意見やアイデアももっと反映させたいと思っているんですが、何か良い案があれば教えてほしいです！」

私ですか!?　えーーーと、この巨大階段ピアノ自体、楽しくて大好きなんですが、欲を言えば写真スポットみたいなものがあるとうれしいかもしれないです。ただし階段にフォトスポットを設けるのは安全上厳しそうなので、天神エリアの別の空きスペースなどを活用して、音楽とビジュアルイメージを掛け合わせた展示があると、もっと楽しめるかも！