Image: Apple

来週発売のiPhone 16シリーズ。カメラコントロールボタンや基本モデルのリアカメラデザイン変更に目が行きがちですが、ちょっと気になる仕様があるんです。いや、むしろiPhone 16の仕様というより、他社と比較して気になること。

それは、ワイヤレス充電規格Qi2について。

2023年に発表されたQi2

ワイヤレス充電の国際規格Qi。その標準化をすすめる団体ワイヤレス・パワー・コンソーシアムが昨年発表したのが最新ヴァージョンとなるQi2。

Qi2に最初に対応したのは、去年リリースのiPhone 15シリーズ。それを引き継ぎ、今年発表されたiPhone 16シリーズも全モデルにてQi2に対応しています。

QiとQi2の違い

違いはいくつかありますが、最も大きいのは磁石対応になり充電位置がズレにくくなっていること。Qiでは、充電パッドと端末のコイルの位置が少しでもズレると、充電速度が落ちたり、まったく充電されないという課題がありました。これを磁石の力でワイヤレス充電の最大パワーを発揮できるようにしたのがQi2。

Apple(アップル)は、iPhone 16発表に合わせてアップグレードしたMagSafe充電器もリリース。これを30Wの電源アダプターと使うと、Qi2スタンダードの15Wを超え、最大25Wの高速充電が可能。iPhone 16とiPhone 16 Proを約30分で50%まで充電することができます。最大25Wが出るのはiPhone 16のみ。

Googleもサムスンもスルー

Qi2が発表されたのは去年のこと。しかし、今年発表されたGoogle(グーグル)とSamsung(サムスン)のフラッグシップスマホはQi2に対応していません。 Galaxy S24も、Pixel 9シリーズも対応しているのはQi。

やはり、Qi2がAppleのMagSafe技術を取り入れた規格だから、なのでしょうか。Pixel 9のMPP(Magnetic Power Profile)対応ケースがあるので、磁石の力を求めるユーザーの声は強いのでしょうけれど。

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