78歳で公営競技最年長勝利記録を更新した鈴木章夫

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 「川口市営第9回1節」(10日、川口)

 先月23日に78歳になった“スーパー高齢オートレーサー”の鈴木章夫(78)=浜松・2期=が2日目1Rを快勝。自身の公営競最年長勝利記録を78歳18日に更新した。今年6勝目で、通算1413勝。78歳になって6走目の快走。

 レースは岡崎秀二(川口)が2枠から逃げて主導権を奪った。鈴木は20線の6枠から内々を通って追い上げ、3周1角で岡崎の内に切り込んで逆転。ゴールでは2着の岡崎に14メートルの差をつける圧勝だった。

 「バネを調整して、初日よりだいぶ良くなりました。78歳での勝利についてですか?そりゃ、うれしいですが、もう無理はしたくないんです。若い人みたいに目標もないし」といつも通り控えめなコメント。

 この感じだと80歳まで走れそうですね?の質問には「いや、やらないです。無理です」と即答。ただ、奥さんは「もう諦めたみたいで、早く辞めて欲しいと言わなくなった」という。

 「まあ、無理はせず、自分なりに一戦一戦頑張ります」としみじみ笑った鈴木。最終日(12日)までの残り2日間も、最年長勝利更新の快走が見られるかもしれない。