「Pixel Watch 3」レビュー - 完成度が高まった3世代目、初登場の大きな45mmモデルを試す
Google純正のスマートウォッチ「Google Pixel Watch 3」(以下、Pixel Watch 3)が9月10日に発売されました。
新たに画面・筐体の大きな45mmモデルが追加され、価格は41mmモデルで52,800円から、45mmモデルでは59,800円からとなっています。
9月10日発売の「Google Pixel Watch 3」。今回は初登場の45mmモデルを試しました
今回は発売に先駆け、Pixel Watch 3をお借りし試用する機会を得られましたので、開封インプレッションを中心にご紹介していきます。
新デザインのパッケージ
Pixel Watch 3のパッケージは、同時に発表されたGoogle Pixel 9シリーズと同様のデザインへ改められています。先代のPixel Watch 2とは異なり、スマートウォッチに多い縦長のパッケージ形状に変わっています。
内容物はPixel Watch 3本体以外に充電ケーブル、バンドがサイズ(長さ)違いで2本、そして取扱説明書とシンプルです。
充電ケーブルは、マグネット式でPixel Watch 3の裏側に取り付けて充電を行うタイプです。このケーブルはPixel Watch 2と共通なので、すでにPixel Watch 2を利用していてPixel Watch 3を追加で購入した場合はケーブルを使い回すことも可能です。
スマートウォッチに多い縦長のパッケージに改められました
スリーブを外した後は上下に引き出すことでPixel Watch 3本体や同梱品にアクセスできます
側面の竜頭を除くとキレイな円形が特徴的なのは従来モデル同様です
同梱品はMサイズ、Lサイズのバンドと充電ケーブル、そして説明書と最小限
充電ケーブルはPixel Watch 2と共通なので、買い替えの場合はケーブルを使い回すことも可能です
充電はPixel Watch 3の背面側にケーブルを磁力でくっつけて行います
今回お借りしたPixel Watch 3は新たに登場した45mmモデル。45mmモデルといえばパッと思い浮かぶのがApple Watchです。丁度筆者が普段使っているのがApple Watch Series 9 45mmなので比較してみましたが、同じ45mmでもPixel Watch 3の方が一回り大きく感じます。
Apple Watchは長辺の長さでサイズ表記を行っていますが、Pixel Watch 3は直径でサイズ表記を行っており、さらに円形で上下左右に45mmのサイズとなるため同じ45mmでも大きく感じるわけです。
Apple Watch Series 9と45mmモデル同士で比較してみました。同じ45mmでも、円形のPixel Watch 3の方が大きく感じます
大きく、明るくなったディスプレイの見やすさは優秀
Pixel Watch 3のハードウェアとしての進化ですが、今回特に変化を感じるのはディスプレイです。
従来モデルから最大で2倍明るい「Actuaディスプレイ」を新たに採用したことで、特に屋外での見やすさが向上しています。また、ディスプレイベゼルが従来モデルより狭くなったことで、本体に占める画面の割合も増えています。
炎天下で使ってみても画面が陽射しに負けることなく見やすく、時刻の確認はもちろんのこと、画面サイズの大型化も相まって操作性も良好でした。
従来モデルよりも最大で2倍明るくなったActuaディスプレイ搭載の効果は大きく、日中、陽射しの強い屋外での画面の見やすさが大きく改善されています
Fitbitと密に連携する機能の数々が便利
スマートウォッチは時計としての機能以外に、様々な運動などアクティビティを記録、管理することが機能の売りになっています。
それはPixel Watch 3も同様で、今回もFitbitと連携することで、運動だけでなく睡眠など日常的なアクティビティの多くを記録・管理できます。
たとえばランニングやサイクリングはPixel Watch 3を操作してから記録していくことも可能ですが、自動的に検知した上で記録を行うかサジェストする機能も先代モデルから引き続き搭載しています。
睡眠もPixel Watch 3を身につけて眠れば自動的に記録され、実際に記録したデータを見てみると睡眠の深さや質まで数値化されるため、スマートフォン以上に肌身離さず使って様々なデータを可視化してみたいと思ってしまいます。
運動を自動的に検知し、記録を行うか通知してくれる機能も引き続き搭載されています
Fitbitアプリとの連携はPixel Watch 3の強み。ランニングやサイクリングの記録を地図などを交えわかりやすく表示してくれるので続けてみようと思えます
睡眠記録も今や珍しい機能ではありませんが、これもPixel Watch 3とFitbitアプリの組み合わせで利用できます
また、運動の記録の中でおもしろいと感じたのは「有酸素運動の負荷」です。トレーニングジムなどに通いトレーニングメニューを作ってもらったことがある人ならピンと来るかもしれません。
効率良く脂肪を燃焼させるなど運動の効果を出すには有酸素運動が不可欠なのですが、Pixel Watch 3とFitbitの組み合わせでは有酸素運動の目標値を設定・管理することが可能です。
このあたりはもっと長いこと使っていかないと最適な目標設定ができないため効果のほどは今時点ではわからないものの、それも含め日常的に身につけておきたいスマートウォッチになっていくというのもPixel Watch 3の強みかもしれません。
有酸素運動の負荷目標もPixel Watch 3を今後も使っていきたいと考えてしまう要素の1つです。トレーニングの質をあげていくのであれば継続的に使用し結果を見て調整していく道しるべになりそうです
3世代として完成度がかなり向上したPixel Watch 3
Pixel Watch 3はパッと見では先代モデルまでとデザインの変化も少なく、目新しさに欠けることで進化の度合いがイマイチわからないと考える人も多いでしょう。実を言うと筆者もその一人で、過去に初代Pixel Watchを使ってガッカリした経験もあります。
ですが実際に使ってみると、表示域の広がった円形ディスプレイは野暮ったさも減り見た目も使い勝手も向上したと感じますし、屋外で使う機会も多いだけに明るくなったディスプレイの見やすさは、「スマートフォンを取り出さず、様々な情報をチェックするための周辺機器」としての完成度が高まったと感じます。
また、バッテリー稼働時間も公称値で24時間を謳っていますが、実際に使ってみて1日は問題なさそうです。
初代では1日持たないことも多く、Suicaなど電子マネーを載せて使うには心許ないと感じましたが、Pixel Watch 3は「帰ってきたら充電」で翌日の同じ時間まではバッテリーの心配をしないでいいのは使い勝手の大きな改善点と言えるでしょう。
見た目こそ変わりませんが、Pixel Watch 3は着実にスマートウォッチとしての使い勝手が向上しているため、Androidユーザー向けのスマートウォッチの新たな選択肢としては有力な1台になりそうです。
新たに画面・筐体の大きな45mmモデルが追加され、価格は41mmモデルで52,800円から、45mmモデルでは59,800円からとなっています。
9月10日発売の「Google Pixel Watch 3」。今回は初登場の45mmモデルを試しました
新デザインのパッケージ
Pixel Watch 3のパッケージは、同時に発表されたGoogle Pixel 9シリーズと同様のデザインへ改められています。先代のPixel Watch 2とは異なり、スマートウォッチに多い縦長のパッケージ形状に変わっています。
内容物はPixel Watch 3本体以外に充電ケーブル、バンドがサイズ(長さ)違いで2本、そして取扱説明書とシンプルです。
充電ケーブルは、マグネット式でPixel Watch 3の裏側に取り付けて充電を行うタイプです。このケーブルはPixel Watch 2と共通なので、すでにPixel Watch 2を利用していてPixel Watch 3を追加で購入した場合はケーブルを使い回すことも可能です。
スマートウォッチに多い縦長のパッケージに改められました
スリーブを外した後は上下に引き出すことでPixel Watch 3本体や同梱品にアクセスできます
側面の竜頭を除くとキレイな円形が特徴的なのは従来モデル同様です
同梱品はMサイズ、Lサイズのバンドと充電ケーブル、そして説明書と最小限
充電ケーブルはPixel Watch 2と共通なので、買い替えの場合はケーブルを使い回すことも可能です
充電はPixel Watch 3の背面側にケーブルを磁力でくっつけて行います
今回お借りしたPixel Watch 3は新たに登場した45mmモデル。45mmモデルといえばパッと思い浮かぶのがApple Watchです。丁度筆者が普段使っているのがApple Watch Series 9 45mmなので比較してみましたが、同じ45mmでもPixel Watch 3の方が一回り大きく感じます。
Apple Watchは長辺の長さでサイズ表記を行っていますが、Pixel Watch 3は直径でサイズ表記を行っており、さらに円形で上下左右に45mmのサイズとなるため同じ45mmでも大きく感じるわけです。
Apple Watch Series 9と45mmモデル同士で比較してみました。同じ45mmでも、円形のPixel Watch 3の方が大きく感じます
大きく、明るくなったディスプレイの見やすさは優秀
Pixel Watch 3のハードウェアとしての進化ですが、今回特に変化を感じるのはディスプレイです。
従来モデルから最大で2倍明るい「Actuaディスプレイ」を新たに採用したことで、特に屋外での見やすさが向上しています。また、ディスプレイベゼルが従来モデルより狭くなったことで、本体に占める画面の割合も増えています。
炎天下で使ってみても画面が陽射しに負けることなく見やすく、時刻の確認はもちろんのこと、画面サイズの大型化も相まって操作性も良好でした。
従来モデルよりも最大で2倍明るくなったActuaディスプレイ搭載の効果は大きく、日中、陽射しの強い屋外での画面の見やすさが大きく改善されています
Fitbitと密に連携する機能の数々が便利
スマートウォッチは時計としての機能以外に、様々な運動などアクティビティを記録、管理することが機能の売りになっています。
それはPixel Watch 3も同様で、今回もFitbitと連携することで、運動だけでなく睡眠など日常的なアクティビティの多くを記録・管理できます。
たとえばランニングやサイクリングはPixel Watch 3を操作してから記録していくことも可能ですが、自動的に検知した上で記録を行うかサジェストする機能も先代モデルから引き続き搭載しています。
睡眠もPixel Watch 3を身につけて眠れば自動的に記録され、実際に記録したデータを見てみると睡眠の深さや質まで数値化されるため、スマートフォン以上に肌身離さず使って様々なデータを可視化してみたいと思ってしまいます。
運動を自動的に検知し、記録を行うか通知してくれる機能も引き続き搭載されています
Fitbitアプリとの連携はPixel Watch 3の強み。ランニングやサイクリングの記録を地図などを交えわかりやすく表示してくれるので続けてみようと思えます
睡眠記録も今や珍しい機能ではありませんが、これもPixel Watch 3とFitbitアプリの組み合わせで利用できます
また、運動の記録の中でおもしろいと感じたのは「有酸素運動の負荷」です。トレーニングジムなどに通いトレーニングメニューを作ってもらったことがある人ならピンと来るかもしれません。
効率良く脂肪を燃焼させるなど運動の効果を出すには有酸素運動が不可欠なのですが、Pixel Watch 3とFitbitの組み合わせでは有酸素運動の目標値を設定・管理することが可能です。
このあたりはもっと長いこと使っていかないと最適な目標設定ができないため効果のほどは今時点ではわからないものの、それも含め日常的に身につけておきたいスマートウォッチになっていくというのもPixel Watch 3の強みかもしれません。
有酸素運動の負荷目標もPixel Watch 3を今後も使っていきたいと考えてしまう要素の1つです。トレーニングの質をあげていくのであれば継続的に使用し結果を見て調整していく道しるべになりそうです
3世代として完成度がかなり向上したPixel Watch 3
Pixel Watch 3はパッと見では先代モデルまでとデザインの変化も少なく、目新しさに欠けることで進化の度合いがイマイチわからないと考える人も多いでしょう。実を言うと筆者もその一人で、過去に初代Pixel Watchを使ってガッカリした経験もあります。
ですが実際に使ってみると、表示域の広がった円形ディスプレイは野暮ったさも減り見た目も使い勝手も向上したと感じますし、屋外で使う機会も多いだけに明るくなったディスプレイの見やすさは、「スマートフォンを取り出さず、様々な情報をチェックするための周辺機器」としての完成度が高まったと感じます。
また、バッテリー稼働時間も公称値で24時間を謳っていますが、実際に使ってみて1日は問題なさそうです。
初代では1日持たないことも多く、Suicaなど電子マネーを載せて使うには心許ないと感じましたが、Pixel Watch 3は「帰ってきたら充電」で翌日の同じ時間まではバッテリーの心配をしないでいいのは使い勝手の大きな改善点と言えるでしょう。
見た目こそ変わりませんが、Pixel Watch 3は着実にスマートウォッチとしての使い勝手が向上しているため、Androidユーザー向けのスマートウォッチの新たな選択肢としては有力な1台になりそうです。