相思相愛!ヨーロッパの「複数クラブ」で同じ指揮官と共に戦った5名
ヨーロッパの夏の移籍市場は一部の国を除いてほぼ締め切られた。
移籍は至る所にさまざまな思惑があり、希望するクラブに行けないなどの難しさもあるが、一方で監督との個人的な関係の深さからすんなり決まってしまうこともある。
ここでは、これまで同じ監督のもと「2つ以上の異なるクラブでプレーした選手」たちを見ていきたい。
フランチェスコ・アチェルビ
関係が深い監督:シモーネ・インザーギ
遅咲きのDF、フランチェスコ・アチェルビ。ミランなどを経て2013年に加入したサッスオーロでは、当初精巣がんの治療による長期離脱に見舞われたものの、後に欠かせない選手となった。
2018年にラツィオへ。シモーネ・インザーギ監督率いるチームにおいて大黒柱として活躍し、コッパ・イタリア優勝を果たした。
2022年にはローンでインテルへ加入。ここでも引き続きインザーギの信頼を獲得しており、昨季より完全移籍で引き入れられている。
エリック・シュポ=モティング
関係が深い監督:トーマス・トゥヘル
カメルーン人のベテランストライカー、シュポ=モティング。
ドイツで生まれ育った選手であり、ハンブルガーSVなどで育成された後、2011年にマインツへ加入。トーマス・トゥヘル監督が指揮するチームでは、ブンデスリーガで2シーズン連続二桁ゴールをマークした。
その後はPSGやバイエルンでもトゥヘルのもとでプレー。控えのストライカーとしてビッグクラブを渡り歩き、タイトル獲得に貢献した。
今夏にバイエルンを退団し、現在は無所属となっている。
パウ・トーレス
関係が深い監督:ウナイ・エメリ
アストン・ヴィラのDF、パウ・トーレス。ビジャレアル生え抜きの選手であり、マラガへのローンから復帰後、主力に定着した。
2020年から指揮を執ったウナイ・エメリのもとでは、監督が大得意とするヨーロッパリーグ(EL)で活躍し、優勝に大きく貢献した。
昨夏ヴィラに加入し、再びエメリのもとへ。昨季のチームはプレミアリーグで上位争いを演じ、およそ40年ぶりとなるCL出場権を獲得。その中で欠かせない選手となっている。
ネマニャ・マティッチ
関係が深い監督:ジョゼ・モウリーニョ
現在はリヨンでプレーするセルビア代表のネマニャ・マティッチ。チェルシーへ引き抜かれた後、一度はベンフィカへ売却されたが2014年に買い戻され、モウリーニョのもとで主力MFとしてブレイクした。
その後はマンチェスター・ユナイテッド、ローマといずれもモウリーニョの後を追って加入し、これまで3つのクラブで共闘。ただ昨年にマティッチがローマを退団した際には、両者の不仲説もささやかれた。
現在モウリーニョはフェネルバフチェで新たなスタートを切ったが、マティッチのトルコ行きはあるだろうか。
ハメス・ロドリゲス
関係が深い監督:カルロ・アンチェロッティ
今夏のコパ・アメリカでは大活躍だったコロンビア代表の10番、ハメス・ロドリゲス。
直近ではブラジルのサンパウロでプレーしていたが、国際大会で輝きを放ったこともあって今夏ラージョ・バジェカーノと契約。ヨーロッパ再上陸を果たした。
キャリアではこれまでアンチェロッティ監督に重用される機会が多く、レアル・マドリーを始め、ローンでプレーしたバイエルン、エヴァートンと3クラブで共に戦った。
特にレアルでは加入1年目から信頼を獲得して活躍。ただその後指揮官が変わると序列を下げていった。