「マスカルポーネみたいな豆腐」、Xでは「普通に豆腐」の声もあるけど実際どうなの?本物と食べ比べてみた
相模屋食料が販売している「マスカルポーネのようなナチュラルとうふ」が、X(Twitter)で議論を呼んでいる。
こちらの商品、その名の通りマスカルポーネに似せた味に仕上げた豆腐なのだが、「見た目も味も食感もマスカルポーネにめっちゃ近い」と絶賛する人もいれば、「いや、普通に豆腐である」という声もあり、評価が分かれているのだ。
なるほど。では、本物のマスカルポーネと「マスカルポーネのようなナチュラルとうふ」を食べ比べて、正直にレビューしようじゃないか。
マスカルポーネの味…?
比較するにあたって、気づいたことがある。
そういえば、マスカルポーネ本体の味を知らないのだ。
マスカルポーネと言えば代表的な例で言うとティラミスをはじめ、居酒屋でいぶりがっこと混ぜて提供されるなど、基本的に「何かと組み合わせて提供されるもの」というイメージが強い。「なんかチーズというよりは生クリームに近いチーズ」という認識程度だ。
ということで、まずはマスカルポーネを何もつけずにそのまま食べてみよう。
うーん、コクのある”無”だな。
本当に、味付けしてない生クリームという感じ。口の中になめらかさとクリーム系のコクが残るものの、粗野な私の味覚・嗅覚では、味や香りの特徴をほとんど感じることができなかった。
マスカルポーネは、オリーブオイルやハチミツをかけたりして楽しむと良いらしい。
「ん?オリーブオイル?この”無”にオリーブオイルをかけたところで、オリーブオイルの味になるだけでは?」と思ってしまうところだが、どうなんだろう。試してみよう。
うん、コクのあるオリーブオイルだな。
まぁそうなるよねという感じ。ハチミツでもやってみたが、似たような所感を持った。
では、マスカル豆腐はどうか
さて、元のマスカルポーネがここまで「淡白の極み」みたいな味だと考えると、仮にただの豆腐を「マスカルポーネっぽい味の豆腐です!」と言われて出されても、なんか雰囲気で「うんうん確かにマスカルポーネっぽいかも」と思ってしまうかもしれない。あまりに頼りない我が鼻と舌である。
ということで、真打登場。「マスカルポーネのようなナチュラルとうふ(以下、便宜的にマスカル豆腐と呼ぶ)」だ。
まずは何もつけずに一口。
んんん???なんか、相当マスカルポーネじゃないか????
明らかに普通の豆腐とは風味、舌触りが違う。ほんのり大豆の香りを感じるが、食べた印象は豆腐と言うより乳製品に近い。なめらかさも、マスカルポーネにかなり近いと思う。
しいて言えば、マスカル豆腐のほうが、本物よりほんのり塩気を感じるかもしれない。(あとで原材料を見たら、実際食塩が入っていた)
オリーブオイルとハチミツとをかけて食べてみたところ、印象もマスカルポーネの時とあまり変わらない。先述した塩気のおかげで、むしろマスカルポーネよりハチミツとオリーブオイルの味がややはっきり感じられるくらいだ。
「いやいや、そんなはずはあるまい」
と思って本物のマスカルポーネ→マスカル豆腐→マスカルポーネと交互に何度か食べ比べてみたが、その境界線はますます曖昧になりゆくばかりである。
バゲット登場で美味さが爆発
続いて、バゲットに塗っても食べてみよう。
マスカルポーネ×オリーブオイル×バゲットから。
あ〜〜めっっっちゃくちゃ美味しい…!!!!
あの淡白だったマスカルポーネが、バゲットの食感や味と組み合わさることでこんなに美味しい味わいを生み出すとは。やはり君は、いろんな食材と組み合わせることで真価を発揮するタイプの子だ。
続いてマスカル豆腐×オリーブオイル×バゲット。
う〜〜ん、やっぱり相当近いな。めちゃくちゃ美味しい。
正直「いうて豆腐だね」となりそうな気がしていたし、そうなったら正直にそう書こうと思ったが、何度食べても脳が「マスカルポーネとマスカル豆腐の違い、誤差」の判定を出してくる。
乳製品を一切使わずここまで肉薄できるなら、かなりすごいんじゃないかしら。
ちなみに、Xでは「マスカル豆腐はいうてカロリー高い」という反応が出ていたが、本物のマスカルポーネが100gあたり314kcalであるのに対して、マスカル豆腐は120g(1パック)あたり154kcal。単純計算で、マスカル豆腐のほうがカロリー40%オフくらいになると考えると、栄養バランス的にもいい感じではないか。
日常的にマスカルポーネを食べ慣れている人ならもしかしたら反応は違うかもしれないが、個人的にはマスカルポーネの代用として「マスカルポーネのようなナチュラルとうふ」を使うのは普通にアリだと思った。満足度が高い。
気になった人は買ってためしてみては。
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