井上尚弥のドヘニー圧倒で決意新たに Sバンタム1位グッドマンが言及「次はイノウエとタイトルを懸けたい」
“強打”のドヘニーを相手に4本のベルトを危なげなく保持した井上。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
井上尚弥(大橋)の圧勝劇を目の当たりにし、“ライバル”は決意を新たにした。
9月3日、ボクシングのスーパーバンタム級の4団体統一王者の井上は、東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者のテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)と対戦。7回16秒TKOで撃破し、自身2度目の同級4団体防衛を果たした。
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チャレンジャーが咄嗟にFワードを叫ぶほどのダメージを負った。7回に井上が放った2発の右ストレートを受けたドヘニーは力を失ったかのようにコーナーへと後退。その刹那にボディのコンビネーションで畳みかけられた37歳は、顔をゆがめて腰を押さえて横を向き、足をひきずってロープ沿いに歩き右膝をついた。
すぐに立ち上がったが、まともに歩けないドヘニーを目にしたレフェリーは、試合続行不能とみなして井上のTKO勝利を宣告。「あのままのリアクションを受け止めた。理想していた終わり方じゃない。ファンの方もそうだと思う」と振り返った勝者にいつもの笑顔はなかった。
守勢に回ったドヘニーを慎重かつ大胆に攻め落とした。進化した井上の凄みが発揮された試合後、リング上に共同プロモーターを務める米興行大手『TOP Rank』のボブ・アラムCEOが登壇。そして、次戦は東京で行われ、来年には、米ラスベガスで「大きなパーティーを開催計画がある」と明かした。
そんな東京での次戦で対戦相手として有力候補に挙げられるのは、WBOとIBFの指名挑戦者であるサム・グッドマン(豪州)だ。すでに彼は試合直後に公開となった豪スポーツ専門局『FOX Sports』の記事内で「次はイノウエとタイトルを懸けたい。俺はイノウエと対戦する機会を待っていた」と言及した。
今年7月に母国で「世界前哨戦」に臨んで判定勝利を収めているグッドマン。決戦へ着実に準備を整えてきた25歳が、井上の次なる相手となるのか。今は冷静に正式発表を待ちたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]