サカナAIのロゴ。赤いサカナは他とは違う独自路線をすすむという会社の姿勢を表している=同社提供

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 生成AI(人工知能)スタートアップのサカナAI(本社・東京)が4日、米半導体大手エヌビディアから出資を受けたと発表した。

 AI半導体で世界最大手の後ろ盾を得て、創業わずか1年の日本の新興AI企業が急速に存在感を増している。

【写真】生成AI開発スタートアップのサカナAIの創業メンバー

 サカナAIは、米国のベンチャーキャピタル(VC)なども加わる大型出資を受け、約200億円を調達した。このうちエヌビディアの出資額は非公開だが、大株主になるとみられる。今年1月には、初めての資金調達でNTTなどから約45億円の出資を受けた。今回の資金調達により、サカナAIは企業評価額が10億ドル(約1450億円)を超える「ユニコーン企業」の仲間入りを果たした。

 エヌビディアはAIの開発・運営に必要なデータセンター向けの画像処理装置(GPU)で約8割の世界シェアを占め、AI半導体で「1強」状態にある。今回の出資を機に、サカナAIはエヌビディアの最新のGPUを優先的に使えるようになる。