旧真岡新聞を元従業員が引き継ぐ 新たに「もおか新聞plus」を創刊
地域密着型の情報紙として、およそ40年にわたり発行していた「真岡新聞」が、今年3月で休刊しましたが、読者などの復刊を望む声に、元従業員たちが新会社を設立して、新たな新聞を創刊しました。
こちらが「もおか新聞plus」の創刊号です。「もおか新聞Plus」は、旧真岡新聞のスタッフが集まり、真岡新聞を引き継ぐ形で6月21日に創刊しました。
タブロイド判フルカラー8ページを基本として、週に1回、およそ3万2千部を発行し、真岡市の全戸に配布するほか、宇都宮や芳賀、益子などの周辺の市や町の公共施設に置いています。
今年3月に休刊となった真岡新聞は、1981年に創刊され、地域密着型の情報紙として、およそ40年にわたり、真岡市を中心に毎週およそ6万部を発行し、無料で配布していました。コロナ禍の影響などで、収入源の広告が減って経営が悪化したため、3月29日号で休刊となりました。
休刊の直後から、読者やクライアントから復刊を望む声が寄せられ、営業を担当していた、現在の飯島万裕社長が、苦労を共にした元同僚らに呼びかけ、復刊に向け動き出しました。
突然の休刊に「絶望感しかなかった」と振り返る飯島社長は、出資者を探しながら、仲間とともに自らも出資するなどして、新しい会社を設立しました。資金難などの難題を乗り越え、創刊号を発行したときは、配達員不足もあり、全社員が新聞を配達して読者に届けました。
現在のスタッフは、女性を中心に10人と人手不足で、飯島社長は経営だけでなく、取材やバイクを走らせて配達するなど、何役もこなし、スタッフも同じく兼務で乗り切っています。
また、今後も安定して発行するために、資金面での協力を求めて、クラウドファンディングを5日まで実施しています。