最終予選でアピールしたい細谷。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2024年9月2日、森保ジャパンが北中米ワールドカップ・アジア最終予選(5日に中国戦、11日=日本時間にバーレーン戦)に向けて全体練習を行なった。この日屋外でメニューをこなしたひとりが、柏レイソルの細谷真大だ。

 トレーニング後、囲み取材に応じた細谷は「アジアカップの時よりプレーの幅は広がったし、アピールしたい」と意気込みを示していた。

「(前回大会の最終予選の)オーストラリア戦で三笘(薫)選手がゴールを決めたように、途中から出場して結果を出せる選手は必要だと思うので、そこは意識しながら、イメージしながらやっていきたいです」
 
 パリ五輪でひと回り成長した感もある細谷は“オーストラリア戦の三笘”をイメージしつつ、森保ジャパンでも爪痕を残すつもりだ。

 パリ五輪で悔やまれたのは、やはりスペイン戦でのVAR判定。0-1で迎えた40分、藤田譲瑠チマの縦パスを受けると、相手DFを背負いながら反転してそこから右足でシュートを決めたが、細谷の足がわずかにオフサイドラインをこえたとしてゴールが取り消された例のシーンだ。

 「あんな体験は初めてだった」という細谷は改めて幻のゴールについて言及した。

「何がなんだか分からないまま前半が終わって。ジャッジの厳しさを知りました」

 その経験を踏まえて、細谷は「賢く戦っていければ」とスペイン戦の悔しさを闘志に変換していた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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