「ATM手数料を節約したい」と言ったら友達にネット銀行をすすめられました。ネット銀行ってATM手数料が「無料」になるんですか?

写真拡大 (全2枚)

通常、現金を引き出す際、18時以降や休日の利用には手数料がかかります。ネット銀行であれば、これらはかからないのでしょうか。 本記事では、ネット銀行について、また、ATM手数料について解説します。ネット銀行の特徴を理解して、節約に役立ててください。

ネット銀行とは

ネット銀行は従来の銀行とは異なり、店舗を持たずインターネット上で取引をする銀行です。従来との銀行との違いは、主に次のものがあげられます。
【営業時間】
従来の銀行は窓口が平日15時まで、ATMは夜間・休日も対応しているものの、手数料がかかります。ネット銀行は基本的に24時間365日インターネット上で取引可能です。なお、手数料は銀行によって異なり、一定数無料にしている銀行もあるようです。
【現金の入出金】
ネット銀行は基本的に専用のATMがありません。提携銀行のATMやコンビニATMを使用するのが一般的です。
【通帳】
ネット銀行には紙の通帳がないことが一般的で、スマートフォンやパソコンを使い、インターネットやアプリで残高を確認します。
なお、株式会社帝国データバンクが行った「ネット銀行との取引に関する企業の動向調査」によると、ネット銀行を利用している企業は28%で、利用を始めた理由としては、「振込手数料がかからないため」「振込手数料が安いため」など、やはり手数料がと感じている方が多いようです。
 

ネット銀行の口座開設方法

ネット銀行の口座開設はとても簡単です。インターネット上で基本情報を入力し、本人確認書類をアップロードすれば完了します。面倒な書類作成が不要で、印鑑も使いません。本人確認ができ次第すぐ利用できるため、急ぎで口座が必要になった際も便利です。
 

ネット銀行のメリット・デメリットは?

ネット銀行が従来の銀行とどう違うのかをご紹介しましたが、ネット銀行の利用にはメリットがある一方で、注意点もあります。メリットとデメリットの両方を把握して利用することが大切です。
 

メリット

【手数料が比較的安い】
提携銀行やコンビニのATMで「月〇回までは時間を問わず手数料無料」で引き出しができるサービスを行っている銀行が多くあります。
【金利条件がいい】
ネット銀行は窓口の設置や通帳など、従来の銀行が行っているサービスを省いてコストを削減しています。そのため、従来の銀行よりも金利条件をよくすることができるのです。
【記帳しなくても最新の残高が分かる】
ネット銀行は紙の通帳がない代わりにWebやアプリで残高をいつでも確認できます。「明日引き落としがあるけれど、残高は足りている?」と不安になったときもその場ですぐ確認できるでしょう。
 

デメリット

【引き落としに対応していない場合がある】
公共料金の支払いや給与の振込先などには、ネット銀行を指定できない場合があります。新しく口座を開設する際には、利用したいものが申請するネット銀行に対応しているか確認しましょう。
【パスワード忘れ】
Webやアプリにアクセスする際のパスワードを忘れてしまうと、すぐに再設定できない場合は急ぎの振り込みや決済などが行えない可能性があります。
 

自分にあったネット銀行を探そう

ネット銀行は、口座開設から利用まで気軽なのがメリットであり、銀行の種類も豊富で、それぞれに特徴があります。生活スタイルや手持ちのクレジットカード、利用している電子マネーなどの状況を加味して、口座を開設してみてはいかがでしょうか。
 

出典

株式会社帝国データバンク 企業の28.0%が「ネット銀行」利用 新興企業で4割超、若い社長の企業で利用進む 企業規模が小さいほど割合高く、魅力は「低コスト」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー