とちぎテレビ

ハクビシンやアライグマなどの獣害に悩む農業生産の現場を支援しようとJA共済連栃木が29日、わななどを購入する資金を栃木県に贈りました。

県のまとめでは昨年度1年間でイノシシやシカなどの鳥獣による農作物への被害はおよそ1億8千万円に上ります。

そうしたなか、29日、JA共済連栃木の小林保介本部長などが県庁を訪れて、「少しでも貢献できれば」と福田富一知事に目録を手渡しました。

県によりますと、半世紀以上にわたって生産量日本一を誇るイチゴを含む野菜類を荒らすのは主にハクビシンやアライグマで被害を受けるエリアは県内全域に広がっていると言います。

県では市と町の要望に基づいて捕獲に使う「箱わな」や「自動捕獲装置」を購入する方針で、この日はぬいぐるみを使ったわなのデモンストレーションも行われました。

県では年内にも箱わななどを市や町に配備し、農業現場の経営の安定化につなげていきたい方針です。