パリ五輪の光と影。移民ら12000人超が追い出される。青木氏「東京オリンピックでも似た事例があった。オリンピックには付き物なのかも」
8月23日(金)、大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜~金曜13時~15時30分)が放送。毎日新聞の「パリ五輪を取材して 人権尊重の義務を果たせ=木原真希」という記事を紹介し、大竹と青木がコメントした。
オリンピックをめぐる問題を告発しているNGOの連合体「メダルの裏側」がまとめた報告書は、今年春までの1年間でアリア周辺で移民ら12545人がテントなど、仮の住まいから追い出されたと指摘。このNGOによるとパリ当局はこれらの排除について、オリンピックとの関連を否定したがオリンピック直前の5月から7月も2572人が強制排除されたとする。排除があったとされる川沿いの橋の下を訪れると、コンクリートブロックが並べられ寝泊りできなくなる一方、橋にはオリンピック用の装飾が施されていたという。
毎日新聞「パリ五輪を取材して 人権尊重の義務を果たせ=木原真希」より
壇蜜(パートナー)「なんか日本でも、こういうことありましたよね」
太田アナ(アシスタント)「ありましたね」
青木「東京オリンピックの時は、いわゆるホームレスの人たちも追い出されたということもあったんですけど、あと国立競技場を新しくするので、都営住宅?公営住宅があって、そこを建て替えるんだといって結果的に高齢の独居老人なんかが思い出されたこともあったので、オリンピックに付き物なのかもしれないですよね」
大竹「表と裏」
太田アナ「光と影ですね」
青木「ただあれですよね。別にこのフランスのパリ五輪の今、大田さんが紹介してくださった毎日新聞のこの木原記者の書いてることは、その通りだと思うんですけど、ヨーロッパで極右なんかが台頭して本当にヨーロッパ各国悩みに悩んでるわけですけれど、でも、それもある程度移民や難民を入れて、そのある種の副作用でバックラッシュで極右が台頭してきているというのがフランスはじめヨーロッパの状況。ところが日本の状況を考えてみると、そもそも難民をほとんど受け入れてなくて、逃れてきた人が日々の生活すらできないような状況を放置しておいて、排除とかみたいなことをしているこの国というのを考えると、日本の状況のひどさというのがちょっと一層浮き彫りになるなっていう気はしますけれどもね」
大竹「ウクライナから逃れてきた人は2007人いるって聞いてるんだけど、国によってちょっと対処が違うみたいなこともね」
青木「そうですね。ウクライナの場合だとロシアに対する反感だとか、あるいは国際的な圧力なんかもあって受け入れたところが、本当に日本に必要があって来ているアジアの人たちに対してはものすごく冷たい。だから、国籍によって差別するべきでもないし、苦しんでる人をどこまで受け入れられるかってことを真剣に日本も考えるべきだと思いますけど」