8月13日放送のライオンズナイターでは、ベルーナドームで行われたソフトバンク18回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの渡辺久信GM兼監督代行にインタビューした模様を放送した。今年先発ローテとして1軍に定着しつつある渡邉勇太朗への期待を語ってもらった。

――郄橋光成の1軍復帰マウンドをご覧になって、何を感じましたか?
渡辺「ボール自体はそれほど悪くないというか、だいぶ出力も上がっていましたし、投げられる状態ではあったのですが、結果的に大事なところで長打を打たれて得点されました。清宮(幸太郎)と、(フランミル)レイエスにいいところで打たれたのですが、コントロールミスというか、彼らの打てるところにボールがいってしまっているというところで、そのあたりの精度はまだかなという感じですね」

――(郄橋光成は)6回途中で一度ベンチへ戻ってから交代しました。何かが起きた?
渡辺「右の脇腹あたりを攣ったみたいな感じだったので、一応ライオンズクリニックで見てもらって大きな怪我ではないのですが、圧痛があったりするので、MRIで次の登板に向けてしっかり調べなければいけないかなという段階です。次の登板は未定です」

――佐藤龍世が、左有鈎骨骨折から1ヶ月半でイースタンリーグに復帰しましたが、考えうる最短のスケジュールで戻ってこられたのでしょうか?
渡辺「そうですね。非常に順調にというか、個人差はあるみたいですが、だいぶ早い方じゃないですかね」

――今日の試合は中6日で渡邉勇太朗が先発します。前回登板のオリックス戦(16回戦)は厳しい評価になるとおっしゃっていました。具体的にはどのような内容でしょうか?
渡辺「今非常にチーム状態が良くはないのですが、何が良くないかというと、頼みの綱の先発陣がここに来て痛いところで一発を浴びることが続いていて、今までだったら辛抱しきれていたところがしきれていないところです。7月、8月は昔から俗に言う『バッターがピッチヤーを助ける時期』で、今ドーム球場が多くなったので一概にそういうふうには言えないかもしれないのですが、いいバッターはこの時期に打率を上げてくるし、ピッチャーはこの時期が踏ん張りどころというのが野球界の常として言われているわけですけど、今の先発陣の状況は、疲れが出ていて大事なところで一発や長打を浴びて、試合が決まるようなところで打たれることがここ何試合かあるので、先発ローテのピッチャーとして(渡邉)勇太朗は、今年は安定したピッチングをしてくれていたのですが、ここが踏ん張りどころじゃないかなと思いますね。打つ方で大量点というのはなかなか期待できないところで、相手は(リバン)モイネロですし、接戦に持ち込まないとどうにもならないので、今年の勇太朗の真価を見せて欲しいなと思います」

――ピッチャーとして一番大事な部分はどこですか?
渡辺「普通に考えれば、ピッチャーとしてしっかりゲームを作っていくというのが大事だし、今の状況だったら先制点を与えないというところで、うちのペースでゲームを運べるように試合をマネジメントしていくというのがすごく大事になってくると思います。(渡邉勇太朗は)援護点が少なく、なかなか勝ちがついてないのですが、しっかり自分の責任を果たしたピッチングをしてくれています」

※インタビュアー:斉藤一美アナウンサー