マイネルレコルトは後に朝日杯FSを制覇(撮影:下野雄規)

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 ハープスターやセリフォスら名馬の登竜門とされる新潟2歳Sだが、中でも20年前の04年は「史上最高」と呼ぶにふさわしい好メンバーだった。後の朝日杯FS覇者のマイネルレコルトが制した一戦を振り返る。

 この年の新潟2歳Sは1番人気のマイネルレコルトが中団から差し切って、重賞初制覇を果たした。勝ち馬は年末に朝日杯FSを制して2歳王者に。そして2着のショウナンパントルは阪神JFを勝ち、2歳女王に輝いた。

 それだけでも十分に凄いが、この年は3着以下もハイレベルだった。3着のスムースバリトンは東京スポーツ杯2歳S、4着のフェリシアはフェアリーSを制覇。さらに5着のアイルラヴァゲインはNHKマイルCで3着となり、5歳時のオーシャンSで重賞ウイナーに。そして6着のインティライミは京都新聞杯を制し、日本ダービーでディープインパクトの2着。古馬になってからも重賞を2勝し、ディープ世代屈指の実力馬として名を馳せた。

 新潟2歳S出走馬の後の重賞勝利数を年別に見ると、13年の10勝(イスラボニータ6勝、ハープスター3勝、マーブルカテドラル1勝)が最多。しかし、重賞勝ち馬の数では13年、21年の3頭を大きく上回り、04年の6頭がトップとなる。この数字からも、この年の新潟2歳Sが層の厚いメンバーだったことは明らかだ。

 今年の新潟2歳Sにも素質馬が顔を揃えた。ここから1頭でも多くの重賞勝ち馬、そしてGIウイナーが出てくることを願いたい。