今週デビュー予定のゴーソーファー(撮影:竹之内元)

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 夏競馬も終盤に差し掛かり、札幌ではワールドオールスタージョッキーズが開催される。国内外の名手が集結し、お馴染みのモレイラ騎手やレーン騎手はメイクデビューにも騎乗する予定だとか…。一方の新潟は土日で計4鞍のメイクデビューが組まれている。それぞれ、どの馬が勝ち上がるのか注目だ。

【8月24日(土) 新潟芝1600m or 25日(日) 新潟芝1600m・牝馬】

◆カーラデマドレ(牝、父ドレフォン、母ディアデラマドレ、美浦・宮田敬介厩舎)

 祖母が重賞3勝、GIで3着3回のディアデラノビア。母も重賞3勝の他、エリザベス女王杯3着など牝馬路線で活躍した。半姉にクラヴェル(マーメイドS2着、エリザベス女王杯3着)、叔父にドレッドノータス(重賞2勝)など一族には活躍馬が並ぶ。「だいぶ動けるようになってきた。ひと追い毎に走りのバランスが良くなっている。筋肉の質がいいし、ジョッキーも好感触をつかんでくれています」と宮田敬介調教師。鞍上は三浦皇成騎手が予定されている。

【8月25日(日) 新潟芝1800m】

◆ゴーソーファー(牝、父キズナ、母ゴーマギーゴー、美浦・手塚貴久厩舎)

 昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は8800万円(税抜き)。2歳上の半兄にオープンファイア(きさらぎ賞2着)がいる。「ゲート試験に合格後は牧場で乗り込み、ひと回り大きくなった。おっとりしているけど、1週前にビシッと追ったし、これで気持ちが入ってくると思う。エンジンがかかってからがいいし、ゆったりと走れる距離が良さそうです」と手塚貴久調教師。鞍上は横山武史騎手が予定されている。

【8月25日(日) 新潟芝1600m・牝馬】

◆シウダーエヴィータ(牝、父アドマイヤマーズ、母サンタエヴィータ、美浦・田中博康厩舎)

 祖母が米G1馬。母はダートの中距離で3勝した。「体質的に弱い面があるので、じっくりとベースを高めてきた。まだモサッとしたところがあるけど、ひと追い毎に良くなってきています」と田中博康調教師。鞍上は津村明秀騎手が予定されている。

【8月24日(土) 札幌ダート1700m】

◆グランジョルノ(牡、父ゴールドドリーム、母ヴィータアレグリア、美浦・高柳瑞樹厩舎)

 同厩舎で管理された母はマリーンC(JpnIII)の勝ち馬。半兄のアグラードは芝1400mで勝ち上がっている。先週の追い切りは札幌のダートコースで長めから時計を出した。「しぶとく走るタイプで血統的にもダート向き。まだ少し太い感じだけど、しっかりと追ったことで変わってくれば…」と高柳瑞樹調教師。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。

【8月25日(日) 札幌芝1800m】

◆ファンタズマ(牡、父ハービンジャー、母ボージェスト、美浦・上原佑紀厩舎)

 昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は7400万円(税抜き)。叔父にドゥラメンテ(皐月賞、日本ダービー)がいる。美浦の坂路とウッドチップコースを併用し、じっくりと調教の本数を積んできた。「動きは水準以上。まだ成長途上だけど、洋芝は合いそうです」と上原佑紀調教師。鞍上は川田将雅騎手が予定されている。

(取材・文:竹之内元)