Photo: Kyle Barr - Gizmodo US

Apple(アップル)も家庭用ロボットの開発に乗り出しているらしい。

どんなやつかというと、テーブルの上に設置するロボットアームに、大画面のiPadが取り付けられたようなデバイスらしいです。Samsung(サムスン)のボール型ロボBallieというよりは、画面が回転するHomePadにイメージが近く、すべてAIで作動するとのことです。Appleはスマートカーを断念したけど、ロボットはまだ筋があるのかもしれませんよ。

ティム・クック肝いりのプロジェクト

Bloombergのマーク・ガーマン氏の新しい記事によると、AppleはこのiPadにロボットアームを融合したコンセプトに数百人のスタッフを投下しているとのこと。この記事ではAppleの最新の取り組みを知る匿名の情報筋を引用していますが、このロボットアームは、HomePod、ビデオ会議用のWindow、そしてセキュリティツールを一体化したスマートホームの「指令センター」になると報じています。

イメージ的にはAmazon Echo ShowやPixel Tabletとかのスマートホームのドックが、薄いメカのアームに取り付けられて、内蔵アクチュエーターで動かせる…みたいな感じでしょうか。

Appleは2022年に初めてこのプロジェクトを承認したとのこと。期待されていたEVのApple Carが頓挫したあと、このプロジェクトが急拡大したそうで、時期的にも「Apple Intelligence」への移行タイミングと同じですね。この新デバイスは、AIを活用してSiriでユーザーの指示に対応する可能性が高いとされています。

さらにティム・クックはこの方針を支持しているとのこと。ティム・クックは、ハードウェアエンジニアリングの責任者であるジョン・ターナスと、技術担当副社長のケビン・リンチと共に、このプロジェクトに携わっています。

ちなみに、ケビン・リンチは、Apple Carプロジェクトも率いていた人でした。さらにHomePodを担当するハードウェアエンジニアリングの副社長であるマット・コステロも、ハードウェア面での監督に当たっているということで、なかなかの肝いり具合ですね。

スマートホームは儲からない

一方、スマートホーム技術は、多くのビックテック企業にとって収益源になっていません。The Wall Street Journalによれば、AmazonはEchoシリーズで数十億ドルを溶かしていると言われています。数百万世帯にAlexaを導入させるために、安価なデバイスを提供し続けるという赤字覚悟の戦略を採っています。AmazonもAppleやGoogle、Samsungなどほぼすべてのテック企業と同じく、AIでAlexaを強化しようとしています。また、AIを活用したAlexaを利用させるためのサブスク誘導を目指してます。

市場に出るのは2026年以降か

現在開発中のテストしているバージョンは、iPadOSの改良版と報じられています。iPadOSは汎用性の観点でMacOSに劣っているとされています。ソフトウェアはテーブル上に取り付けられた可動アーム上ではうまく機能するかもしれませんが、ロボットアームに最適化した大きなアップデートは必要でしょう。

プロジェクトはまだ初期段階であり、市場に出るのは2026年から2027年ごろ、価格は約1,000ドル(約15万円)になると予想されています。

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