オレンジ色のシンパイ
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 ディズニー&ピクサー最新作『インサイド・ヘッド2』で初登場したシンパイについて、製作陣がそのこだわりを明かした。

 前作『インサイド・ヘッド』から年を重ねて思春期を迎えたライリーの、混乱する頭の中を描いた本作。新たに現れた大人の感情の中でもメインになるのが、最悪の将来を想像し、あたふたと必要以上に準備してしまうシンパイだ。

 アニメーションスーパーバイザーのドヴィ・アンダーソンは「シンパイはビビリのように一見かわいいのですが、別の角度から見るとそうでもないんです」と打ち明けると、「なので、キャラクターとして魅力的に見えるように意識しつつ動きをつけようと思いました。シンパイの口はとてもフレキシブルなので、ショットによって歯が見えたり見えなかったりします。とても難しかったですが、シンパイの表情をより豊かにすることができました」と振り返る。

 キャラクタースーパーバイザーのマイケル・コメットによると、ふわふわした羽毛のようなシンパイの髪もポイントだという。「髪が悲しそうに垂れ下がっていたり、興奮して電気を帯びたようになっていたり、リアルな髪の動きで気持ちを表現しています」とシンパイの気持ちがそのビジュアルからもはっきりとわかるように工夫していると明かした。

 アニメーターのアマンダ・ワグナーは「シンパイは早口でスタッカートな動きをしながら、常に次のことを考えているため目が急速に動いていることが多いです。シンパイにはいつも何かが起きているから、ダイナミックで楽しいポーズをしているんです」と語っている。細部までこだわられたシンパイのビジュアルと動きに注目して観ると、また新たな発見がありそうだ。(編集部・市川遥)

映画『インサイド・ヘッド2』は公開中