AFX通信によると、米航空3位のデルタ航空は9日、国際線の拡充を背景に、一時解雇されていた客室乗務員1000人を来年から再雇用することを明らかにした。これまでに一時解雇された客室乗務員の数は3800人前後。作業は3段階に分けて行なわれ、来年1月から開始される。同航空は来年半ばには米連邦破産法11条の適用からの脱却を実現する見通し。

  ジェームス・ホワイトハースト最高執行責任者(COO)はフライト中の従業員に宛てたメモで、長い勤務時間で社員に負担をかけていることに触れた上で、「来年はバランスを取り戻し、勤務スケジュールに柔軟性と予見性を当たる時期」と述べ、再雇用による増員で業務の円滑化が進むとの見方を示した。

  同航空は9月、客室乗務員250人超を再雇用。過去1年間でパイロット約130人を再度迎え入れた。9月の時点の現役パイロット数は6060人。一時解雇者は390人となっている。【了】