アメリカ女子、史上最多5度目の金メダル獲得 2012年ロンドン五輪以来3大会ぶり制覇
女子サッカーの決勝戦開催
パリ五輪女子サッカーは現地時間8月10日、パリのパルク・デ・プランスで決勝戦が行われ、アメリカがブラジルを1-0で下し、2012年ロンドン大会以来、3大会ぶり5度目の金メダルを獲得した。
ブラジルは準々決勝で開催国フランスを1-0、準決勝ではスペインを4-2で下して、2008年の北京大会以来の決勝へ進出。一方のアメリカは日本との準々決勝を延長戦の末、1-0でモノにすると、準決勝ではドイツを1-0で下して、12年ロンドン大会以来のファイナリストとなった。
ブラジルは初の金メダル、アメリカはロンドン大会以来、3大会ぶり史上最多5度目の五輪制覇を狙った一戦は、立ち上がりから攻守が目まぐるしく入れ替わる展開に。ブラジルは前半16分、左サイドからのパスに抜け出したFWルドミラがゴールネットを揺らすも、直前のプレーがオフサイド判定となり得点は無効となる。
対するアメリカは、両ワイドのFWソフィア・スミス、FWトリニティ・ロッドマンにボールを集めながら攻勢に転じ、スミスの突破から相手ゴールへ迫るも決め手を欠くなか、逆に前半アディショナルタイム2分にピンチが到来。自陣左サイドからのクロスをFWガビ・ポルティーリョに合わせられたが、GKアリッサ・ネイハーの好守で難を逃れた。
後半も両者譲らぬ展開が続くなかで、均衡を破ったのはアメリカだった。後半12分、中盤でボールを拾ったMFコルビン・アルバートが前線へスルーパスを通すと、これに反応したFWマロリー・スワンソンがゴール前に持ち込み冷静にフィニッシュ。待望の先制点を奪った。
ブラジルはベンチスタートだった38歳のレジェンドFWマルタを投入し反撃を目論むも、効果的な攻撃にはつながらない。逆に先制して勢いづくアメリカがブラジルゴールに迫る局面が増え、守備陣も手堅くブラジルの反撃を跳ね返した。スコアはこのまま動かず1-0でアメリカが勝利し、歓喜の瞬間を迎えた。(FOOTBALL ZONE編集部)