第2位は主演・目黒蓮の『海のはじまり』(フジテレビ系)

 7月にスタートした連続ドラマも、折り返し地点を過ぎた。話題作の多いなか、“リタイア”が続出しているドラマはーー。

 本誌はアンケート調査をおこない、「途中でみるのをやめたドラマ」は何?を、全国のテレビ好きの30代から60代の女性500人にきいた。対象としたのは、民放のプライムタイム帯で放送されている7月スタート(一部は6月から)のドラマ15作品だ。

 では「リタイアドラマ」トップ5からみていこう。

【第5位】『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)40票

 二宮和也主演の医療ドラマ。第5話までの世帯平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)は11%を超え、今期ドラマではダントツ。「さすが日曜劇場」といったところだが、リタイアの理由は?

「シーズン1がおもしろくて期待をしていたけど、今回はなんだかおもしろみに欠ける。同じニノだけど…」(30代・主婦・東京都)

「医療ドラマが好きでみてみましたが、あまりに現実離れしていてリタイア。なぜオペするのに賭けが必要なの?あと主役の人が天才外科医にはみえない」(60代・主婦・神奈川県)

【第4位】『南くんが恋人!?』(テレビ朝日系)41票

 過去に何度もドラマ化された『南くんの恋人』の男女逆転バージョン。主演は飯沼愛。

「なんで男女を逆にしたの?昔武田真治がやってたのはおもしろかったのに」(40代・パート・福岡県)

「6月まで同じ時間の『Destiny』をみていたのでつい見てしまいましたが、完全に子供向けのドラマでリタイアです。もう少し大人向けのドラマにしてほしかった」(50代・主婦・茨城県)

【第3位】『科捜研の女 season24』(テレビ朝日系)47票

 1999年から続く長寿シリーズ。主演は沢口靖子。

「これまで長年なんとなく見てきましたが、さすがにマンネリ化しすぎ。それが気楽でいいところなんですけどね」(60代・主婦・福岡県)

「家族がみているので付き合ってみていましたが、さすがに飽きますね。毎回同じ話の繰り返し」(20代・無職・長野県)

【第2位】『海のはじまり』(フジテレビ系)55票

 主演はSnow Man目黒蓮。大ヒットした『silent』のチームが再結集したことも話題に。共演は有村架純、大竹しのぶなど。

「暗い重いという声が多いのは知っていますが、それより話が『綺麗ごと』すぎる気がします。無理やり感動させようという感じもダメでした」(30代・医療系・東京都)

「彼氏に内緒で子どもを産んだとか、とにかく共感できないことだらけで無理です」(20代・アルバイト・愛知県)

「話の展開がおそく飽きました。主役の方も人気はあるのでしょうが、演技は残念。ボソボソ話してばかりで字幕がないと何を言っているのか解りません」(60代・無職・東京都)

【第1位】『新宿野戦病院』(フジテレビ系)60票

 脚本は宮藤官九郎。小池栄子と仲野太賀のダブル主演。

「出てくる人がみんな早口でうるさいので疲れます。ところどころ字幕が出てきて読むのに必死になります。小池さんとかキャストは好きなんですが、私には合っていなかった」(50代・主婦・東京都)

「宮藤官九郎さんのドラマは好き嫌いがはっきりしていると思う。私は苦手な方だけど、試しに見てみたらやっぱりダメでいた。今回は特に下ネタが多いので」(60代・主婦・埼玉県)

「『不適切』の宮藤さんの脚本だと聞いて楽しみにしていたんですが、期待はずれでした。あまりにドタバタしすぎて、演技もオーバー、英語もよくわからない。楽しめませんでした」(40代・会社員・神奈川県)

 録画などで視聴する「タイムシフト視聴率」が高いドラマとしても注目されているのだが…。確かに「好き嫌いがはっきりしている」ドラマといえるだろう。

 なお、このランキングはあくまで「視聴をリタイア」したドラマのもの。ランク上位はそれだけ注目の高い作品であり、下位ドラマは視聴さえされていない可能性が高いーーという点には留意されたい。