昨季2桁得点も…浦和では「サイドバック」起用 新加入の“超万能型”MF「違う色を出せる」
長沼洋一が取材に対応
今月に入って浦和レッズへの移籍加入が発表されたMF長沼洋一が8月9日のトレーニング後にオンラインで取材対応。
浦和でのプレーについて「サイドバックでも攻撃参加して、得点を取ってチームにもサポーターにも認められたい」と話した。
27歳の長沼は8月3日の朝にサガン鳥栖からの完全移籍が発表され、その日のトレーニングから浦和に合流した。左右両サイドのユーティリティーで、サイドバック、サイドハーフ、あるいは3バック時のウイングバックでもプレーできる。浦和は4バックを基本としているが、ペア・マティアス・ヘグモ監督は「今季に関してはサイドバックとして獲得している」と起用法の構想を話していた。
浦和のサッカーについて「印象はしっかりボールを握りたいということ。それは去年も一昨年も、監督が代わってもその印象がある」と話す長沼は浦和合流後はサイドバック以外でトレーニングはしていないとして、「去年は前で2桁得点できたので、前で勝負したいけど、与えられたポジションで良さを出せるのが強みだと思う。まずは与えられたポジションで試合に出て活躍することしか考えていない」と話した。
浦和は今季の主将としてスタートしたDF酒井宏樹が6月末で退団して海外移籍。右に湘南ベルマーレから今季に向け獲得のDF石原広教、左にパリ五輪でプレーしたDF大畑歩夢、今季浦和に復帰したベテランDF宇賀神友弥が在籍する。一方で、試合中の交代も含めMF渡邊凌磨やMF関根貴大をサイドバックに回して乗り切る試合も多い。その点で見ても長沼の加入は起用の選択肢をかなり増やすだろう。
そうした選手たちの中に入って争うことになる長沼は「(浦和合流後は)サイドバックしかやっていないけど、もちろんいい選手もいるけど、違う色を出せると思う。それを練習からアピールできればと思う。より攻撃的に高い位置を取ってゴール前に入る、追い越していくところを持ち味として出せる。あとは、内側を取れるのが自分の強みだと思う。右でも左でも大丈夫と言う感じですね。左の方がドリブルはしやすいけど、(右が)苦手とは思わない」と話した。
登録の関係上、浦和での出場可能な初戦が8月11日のアウェー鳥栖戦になるという巡り合わせになっていた。長沼は「しっかり勝ちたいと思っているし、まずはメンバーに入って鳥栖に行きたい」と力を込めていた。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)