TシャツやYシャツ、ユニフォームに肌着類など汗を大量に吸い込んだ衣類や、プールで使った水着。そんな夏に気になる洗濯ものの汚れを簡単に落とす洗濯の方法をご紹介。活発な男の子3人の子育て中、クリンネスト1級のせのお愛さんが詳しく語ります。

「汗のにおい」を落とすポイントは、洗濯前のひと手間

汗をたくさんかいた日の洗濯は、洗う前のひと手間がポイントです。バケツなどに水を張り、汗のついた衣類を押し洗い。汗の成分のほとんどは水溶性なので、水で洗うだけでかなり取り除けますよ。

【写真】洗濯前の「つけおき」で、汗のにおいがスッキリ

一度水を流したら、ぬるま湯にいつも使う洗濯洗剤を多めに入れて、30分〜1時間つけおき。洗剤の力で皮脂汚れを浮かせます。あとは普段どおり洗濯するだけで、においをスッキリ落とすことができます。

汗のついた衣類がたくさんある日や、時間のない日は、洗濯機で水洗いする方法もあります。3〜5分ほど水だけで洗い、軽く脱水。そのあとは普段どおりに洗濯します。最初に汗の成分を流しておくことで、においが落ちやすくなりますよ。

それでもにおいが残るときは、酸素系漂白剤でつけおきします。50度のお湯に酸素系漂白剤を溶かし、1時間放置。そのあと洗濯機で洗います。すすぎを2回に設定して、洗剤の成分をしっかり洗い流してくださいね。

この洗濯方法は、コットンやポリエステル素材の肌着(リネンは避けてください)、汗のにおいが気になる機能性肌着にも効果的です。

また、洗濯ものはその日のうちに洗う、洗ったら放置せずすぐに干すなど、雑菌を繁殖させないようにすることも、におい予防に効果的です。

水着はすぐに洗って色移り・においを防止

泳いで疲れた日は、帰宅したらまずは休みたいところですが、濡れた水着をそのままにしておくと色移りやにおいの原因に。水着だけでもすぐに洗うようにしましょう。

水着の生地はデリケートなので、「おしゃれ着用洗剤で手洗い」が基本です。熱に弱いので、必ず水で洗ってくださいね。やさしく20回ほど押し洗いしたら、水を替えて2回すすぎます。

雑巾のようにギュッと絞ると型崩れしてしまうので、タオルで挟んで優しく押さえます。水気をとったら、室内干しか陰干しで乾かしましょう。

基本は「手洗い」ですが、疲れて帰ったあとで家族分の水着を洗うのはひと苦労。洗濯機に頼るのもひとつの手です。洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットに入れて、ドライコースや手洗いコースで洗ってください。脱水時間は1分に設定して、生地を傷めないようにしましょう。

いつもより大変な夏の洗濯も、正しい方法を知れば、少ない労力で汚れを落とすことができますよ。

 

※ 必ず洗濯表示を確認してから洗濯してください。

※ 洗剤は、使い方と使用上の注意をよく読んでご使用ください。

※ 酵素系漂白剤で手荒れすることもありますので、使用する場合にはゴム手袋をしましょう。