東京で阿波おどりも!8月に行くべき都内「夏祭り」3選
今も昔も、活気あふれる夏祭り。ならではの空気に思わず心躍るという人も少なくないだろう。踊り手の熱気に圧倒される阿波おどり、街の一体感を感じさせる盆踊り、商店街で開催されるユニークな催事など、地域ごとの個性を感じるイベントが満載だ。特に訪れてほしい2024年8月開催の東京都内の3つの祭りを紹介する。
『阿佐ヶ谷七夕まつり』
2024年で第68回を迎える『阿佐谷七夕まつり』が東京都杉並区のJR阿佐ヶ谷駅南口前からパールセンター商店街内、青梅街道側入口エリアで2024年8月7日(水)〜8月12日(月)の期間、開催される。
イベントがスタートしたのは、戦後の混乱がまだ続いていた昭和29年。猛暑が続く8月に商店街の人通りが少なくなることから、試行錯誤して生まれたのが7月7日の七夕を月遅れで8月に開催するというアイデアだった。当初は「パールセンター」のみの催しだったが、近年は阿佐ヶ谷全体の商店会が協力して開催するイベントへと変化している。
最大の見どころは、各商店が手作りした個性的なハリボテである。その年流行したキャラクターをモチーフにしたものをはじめ、ユニークなハリボテがずらりと並び、商店街を鮮やかに彩る。近隣の小学校の子どもや公募に応募した団体やアーティストが制作したものなどもあり、実にバラエティ豊かだ。
期間中には商店が集結し屋台メシや、ヨーヨー釣り、金魚すくいなども体験できるので、大人はもちろん家族で訪れるのもおすすめ。
■『阿佐ヶ谷七夕まつり』
[開催期間]2024年8月7日(水)~12日(月)10~22時
[開催場所]「阿佐谷パールセンター商店街」内とJR「阿佐ケ谷駅」周辺
[公式ホームページ]http://www.asagaya.or.jp/
『東京高円寺阿波踊り』
2024年8月24日(土)〜25日(日)、東京都杉並区の高円寺駅周辺の商店街と高南通りの8演舞場では、『第65回東京高円寺阿波おどり』が開催される。日中は「座・高円寺」や「セシオン杉並」で別途舞台公演も実施するので、必見だ。
参加連は、2023年で延べ156連、観客動員数は93万人を誇る。「徳島市阿波おどり」に次ぐ大会規模で、都内では最大規模の阿波踊りといわれる。1957年に阿波踊りに似せた「高円寺ばか踊り」からスタートしたイベントは、徳島県出身者から指導を受け、やがて本格的な「阿波おどり」へと変化し、今では街に大きな賑わいを生む、夏の風物詩として知られるイベントにまで発展した。
「阿波おどり」では、「連(れん)」と呼ばれる踊り子と三味線や太鼓などで構成された、鳴り物のグループが演舞する。
同じ踊りでも、踊り方や鳴り物のリズムのとり方は実に多種多様なので、ぜひそれぞれのグループの個性を楽しみながら鑑賞してみてほしい。威勢のいい掛け声と美しい舞、踊り手の笑顔に思わず圧倒されること間違いなしだ。
■『東京高円寺阿波踊り』
[開催期間]2024年8月24日(土)〜25日(日)17時〜20時
[開催場所]JR「高円寺駅」、地下鉄・丸ノ内線「新高円寺駅」周辺商店街及び高南通りの8演舞場
[公式ホームページ]https://www.koenji-awaodori.com/
『すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り』
延べ3万人の来場者で賑わう『すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り』が、2024年8月28日(水)〜29日(木)に東京都墨田区内で実施される。
歌い手を筆頭に和太鼓や三味線、エレキギター、コーラスと全編生歌・生演奏のライブ形式で行われる本イベント。踊り手に加わり、誰でも気軽に盆踊りに参加できるところが何よりの魅力だ。平日開催なので、会社帰りのサラリーマンが立ち寄り、踊る姿も少なくないという。
もとは東京の河内音頭の愛好者と「錦糸町商店街」の青年たちが意気投合して、大阪から音頭取りたちを招いて演奏会を開催したのが始まりだという。その後、開催場所を転々としたが、現在は天候を気にせず実施できる、高架下の竪川親水公園(たてかわしんすいこうえん)特設会場に落ち着いた。
会場には屋台もあり、夏祭り気分を堪能できる。提灯に彩られたステージが熱狂と興奮に包まれる、2日間の熱い夜を満喫しよう。
■『すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り』
[開催期間]2024年8月28日(水)〜29日(木)17時半〜21時
[開催場所]竪川親水公園特設会場(首都高速7号線高架下)東京都墨田区江東橋2丁目1番地付近
[公式ホームページ]https://www.kinshicho-kawachiondo.jp/
文/中村友美