黄金期の立役者たちは何者か?シュトゥットガルトの栄光を振り返る
Qolyアンバサダーのコラムニスト、ロイすんによるレポートをお届けします。
クラブの黄金期、ファンを魅了した名チームの中心メンバーを紹介する連載『名チームを支えたレジェンドたち』。
今回は、後にドイツ代表の名将となるヨアヒム・レーブが、コーチから監督に昇格。“マジック・トライアングル”を中心とした攻撃的なチームを作り上げ、DFBポカールを優勝した「シュトゥットガルト1996/97」だ。
当時の中軸を担ったキープレイヤーと共に、クラブの歴史を振り返っていこう。
クラシミール・バラコフ
生年月日:2005年11月11日
代表チーム:ブルガリア
シュトゥットガルト通算成績:285試合・69得点
フリスト・ストイチコフ、ディミタール・ベルバトフらと並ぶ、ブルガリアを代表する名プレイヤー。
アメリカW杯で母国をベスト4に導いたレフティーは、トップ下の位置で前線2人を巧みに操りながら、プレースキッカーとしての力も発揮。最終的にはリーグ戦13ゴール・10アシストをマークした。
守備にも積極果敢に参加するハードワーカーの一面もあったバラコフは、その後も主力として活躍し、引退する2003年までシュトゥットガルトでプレーを続けた。
ジオバネ・エウベル
生年月日:1972年7月23日
代表チーム:ブラジル
シュトゥットガルト通算成績:95試合・44得点
ロナウド、ロマーリオ、リバウドが健在だったため、セレソンで輝く機会は少なかったものの、90年代後半〜2000年代前半を代表する点取り屋だったのがジオバネ・エウベルだ。
鋭い嗅覚とテクニックを備えたボックスストライカーは、リーグ戦17ゴール、DFBポカール決勝でも2得点を決めて優勝に貢献。シーズン終了後、バイエルンに引き抜かれた。
ドイツきっての名門でも1年目からレギュラーとして活躍し、ブンデスリーガ3連覇、得点王1回、2000/01シーズンにはチャンピオンズリーグ優勝と、輝かしい実績を残した。
フレディ・ボビッチ
生年月日:1971年10月30日
代表チーム:ドイツ
シュトゥットガルト通算成績:182試合・87得点
ワンタッチでネットを揺らす技術が抜群に巧く、"マジック・トライアングル"のなかでもっとも多くゴールを決めたのがフレディ・ボビッチだ。
95/96シーズンに17ゴールを挙げてブンデス得点王に輝くと、翌年はさらに得点力に磨きがかかり、リーグ3位の19ゴールをマーク。
引退後はシュトゥットガルト、フランクフルトなどでSD(スポーツディレクター)を務め、岡崎慎司や酒井高徳、鎌田大地といった多くの日本人選手の獲得に尽力した。
ライター:ロイすん
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