iPhone 14以降のiPhoneシリーズには衛星通信機能が搭載されており、携帯電話通信やWi-Fiの電波が届かない地域でも緊急SOSを発信できる機能「衛星経由の緊急SOS」をアメリカなどの複数の国で提供しています。そんな「衛星経由の緊急SOS」が2024年7月30日(火)から日本でも利用可能となりました。

衛星経由の緊急SOS、本日提供開始 - Apple (日本)

https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/07/emergency-sos-via-satellite-available-today/

iPhone で衛星通信に接続する - Apple サポート (日本)

https://support.apple.com/ja-jp/105097

「衛星経由の緊急SOS」の利用時には画面上に「衛星と通信するためにiPhoneの方向を整えるガイド」が表示されます。「空への視界が開けていて、水平線が見えるような理想的な条件下」の場合は15秒で緊急SOSメッセージを送信可能。一方で、「それほど葉が茂っていない木の下」ではメッセージの送信に1分以上の時間を要し、「葉が茂った木」などの遮へい物がある状況では通信がうまくいきません。



通信に成功すると、「iPhoneに表示される簡単な質問への回答」「位置情報」「iPhoneのバッテリー残量」「メディカルID」を緊急通報サービスに送信できます。また、衛星中継センターの専門スタッフと詳細な情報をやり取りすることもできます。



「衛星経由の緊急SOS」はiOS 17.6以降をインストールしたiPhone 14シリーズおよびiPhone 15シリーズで利用可能。また、「衛星経由の緊急SOS」を利用可能な環境では設定アプリの「緊急SOS」メニュー内に「デモを試す」という項目が追加され、緊急SOSの手順を練習できます。



また、「衛星経由の緊急SOS」に対応したデバイスでは「探す」アプリで衛星を用いた位置情報共有が可能です。



なお、現地時間の2024年7月29日(月)には「iOS 18.1」「iPadOS 18.1」「macOS Sequoia‌ 15.1」の開発者向けベータ版がリリースされており、既報の通りアシスタントAI「Apple Intelligence」の一部機能のテストが始まっています。