フードジャーナリストが本気で選ぶ地方の美食・鎌倉江の島編【はんつ遠藤の全国本気グルメ】
こんにちは!フードジャーナリストの、はんつ遠藤です。
僕は仕事がら毎年全国各地に伺います。20数年で取材に伺った飲食店は1万軒を超えました。さまざまな地に素晴らしき飲食店が目白押しの昨今、旅行や仕事で訪れても、どこに行って良いか分からない。そんな声も聞こえてきます。
はんつ遠藤の全国本気グルメ。第10回は神奈川県の鎌倉&江の島!
Pacific DRIVE-IN(パシフィック ドライブイン)
TRANSIT GENERAL OFFICEが手がけるハワイアンプレートランチをコンセプトにした ドライブインカフェ。ハワイのドライブインのリラックス気分を、七里ガ浜でも楽しめると評判です。ハワイ、カフクの名物「ガーリックシュリンププレート」は、濃厚でいて爽やかなガーリック醤油テイストのシュリンプが新鮮でプリップリ。豆や野菜を煮込んで作成するチリコンカンも良い箸休めに。レモネードを飲みながら、海を眺めて至福のひと時。
住所:神奈川県鎌倉市七里ガ浜東2-1-12
電話番号:0467-32-9777
bills 七里ヶ浜(ビルズ しちりがはま)
「bills」(シドニー)の日本1号店。コンセプトは「beach-house dining room」で、趣の異なる2つのスペースで、海と空を見ながらリラックスした時間と食事が楽しめます。「フルオージーブレックファスト」を、ぜひ。ニューヨークタイムズ紙で“世界一の卵料理”と称されたオーガニックスクランブルエッグのほか、ベーコン、ローストトマト、フェンネルソーセージ、マッシュルーム、トースト。オーストラリアなどの伝統的スイーツ「パブロバ」も。
住所:神奈川県鎌倉市七里ガ浜1-1-1 WEEKEND HOUSE ALLEY 2F
電話番号:0467-39-2244
キャラウェイ
鎌倉は小町通りに程近いレトロな一軒家。1977年に創業のカレー専門店です。ビーフやチキン、ポーク(それとハヤシライス)がありますが、僕的には、まずはビーフ。鶏ガラスープがベースになっていて、そこに小麦粉やラード、14種類のスパイスで構成されたカレーのソースは、甘味としょっぱさ、酸味、コク、全てがぎゅっと詰まった濃厚な味わいと口あたりです。ボリュームたっぷりのライスと、フレッシュなサラダと共に。
住所:神奈川県鎌倉市小町2-12-20
電話番号:0467-25-0927
江ノ島小屋(えのしまごや)
隠れ家的な雰囲気で、漁師小屋をモチーフにした作りです。生産者さん達との繋がりで、食材にもこだわった1軒。イチオシは「まかない丼」で、数種類の新鮮な魚のタタキ(なめろう)を味噌で和えて秘伝のゴマダレをかけた名物丼。一枚(一帖)の海苔に覆われ、ビジュアルの楽しさもあります。また、南フランスのビストロなどで定番の「スープ ド ポワソン」という魚介のアラを用いた濃厚なスープをヒントに考案した「漁師汁定食」も。
住所:神奈川県藤沢市片瀬海岸2-20-12 江ノ島小屋1F
電話番号:0466-29-5875
しらす問屋 とびっちょ
江の島のメイン通りの一画。しらす料理で有名です。名物は由比ガ浜などから仕入れて、添加物を使用せずに、天然塩で塩分濃度も低めに茹で揚げたしらすを用いた「しらすのかき揚げ」。サクサクと軽い食感、香ばしい味わいが堪能できます。熱々のごはんの上に柔らかくて旨味たっぷりの釜揚げしらすの乗った「釜揚げしらす丼」は、卵黄とポン酢でさらに深みが。釜揚げしらす、ネギトロ、いくらが乗った「釜揚げしらすネギトロいくら丼」も。
住所:神奈川県藤沢市江の島1-6-7
電話番号:0466-23-0041
■プロフィール
はんつ遠藤
1966年東京生まれ。早稲田大学卒。不動産会社勤務を退職後、海外旅行雑誌のライターを経て、フードジャーナリスト&C級ホテル評論家に。飲食店取材軒数は1万軒を超える。主な連載は「週刊大衆」「東洋経済オンライン」など。著書は「取材拒否の激うまラーメン店」(廣済堂出版)など27冊