Photo: Kyle Barr - Gizmodo US

Safari 18(ベータ版)が公開されました。

新しいMacOS 「Sequoia」のSafari 18に搭載される「リーダー」機能は、ピクチャーインピクチャー機能など大きく改善、記事を読むために便利になったポイントを確認しました。

最新のMacかiPadのベータ版をインストールする気概のあるMacユーザーは、一旦試してみる価値アリですよ。

ポップアップ広告、バナー広告、ビデオ広告、その他の広告を一切見ることなく、ページ全体をするりと読むことができるようになります。

リーダー機能

新しいSafariでは、URLバーにボタンが表示されるようになります。記事形式のサイトを検出すると、「リーダー」形式のオプションが表示されます(Gizmodo.comも含まれる)。URLバーの四角いアイコンをクリックして、「リーダーを表示」ボタンをポチッとするだけで、AIによって目次と大まかな要約を表示させれば、記事を読む前に何が書かれてるか一目瞭然になります。

また動画を見ながら他のタブのコンテンツも見たい場合は、2つの矢印が広がっているようなアイコンをクリックすると「ピクチャーインピクチャー」モードになり、再生・一時停止ができるウィンドウが現れます。また「ハイライト」機能では、地図の道順などの関連ページ情報がリストされるようですが、今回のベータ版を試した限りでは、その機能は使えませんでした。

記事は簡略化されたフォーマットに変換され、画像、テキストおよびインラインで埋め込まれたリンクや動画が保持され、広告や自動再生動画が表示されなくなります。またURLバーのボタンをクリックすると、ページの色、フォントおよびズームレベルを変更することもできます。リーダー機能は記事の元のリンクをすべて保持しますが、外部のページを見るたびに、毎回リーダー機能を再有効化する必要があります。

Firefoxのリーダー機能と比較してみると

Firefoxのリーダーモードと似ていますが、今回試した限りではSarariの方が、画像等の表示具合は良好でした。Firefoxでは、たまに自動再生の動画がうまく再生されないことがありましたが、Safariはそのようなことがなさそうです。

でも、SafariもFirefoxもいくつか記事表示に難ありで、ボックス表示や引用文表示のように、通常の段落形式ではないテキストを表示するのが苦手なようです。Firefoxの方が優れている点としては、テキスト読み上げができるところですかね。

さらにApple(アップル)は、リーダー機能でAI記事要約機能を提供予定ですが、利用するには今年後半まで待つ必要がありそうです。Bing、Chrome、Arc Browserといったブラウザでは、すでに同等の機能がありますが、Appleは「Apple Intelligence(つまりAI)」で、ページの目次を生成するそうです。

リーダー機能は早くてシームレスですが、Safariのブラウジングにおいて、通常通り記事を読んだほうが良い場合もあります。リーダー機能は有料コンテンツも対応しているはずですが、今のところSafariは一部のサイトのフォーマットに対応できない様子で、例えばブルームバーグでは画像や動画の読み込みがうまくいきませんでした。

有料コンテンツも読める?

このリーダー機能は、さまざななメディアの有料コンテンツを強引に読むこともできそうです。

The New York Timesの複数のページでリーダー機能を使ってみましたが、記事が読めなくなる前に大量のテキストを表示することに成功しました。ただし、Bloomberg、The Wall Street Journal、The Washington Postのようなサイトではうまく機能しませんでした。有料バナーの下に表示されるテキストが少なく、有料コンテンツがすぐに読めなくなってしまいます。ガードが高くて有名なThe Information(ニュースサイト)は、Safariはそのページを記事としてさえ認識しませんでした。

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