食楽web

●東京屈指のハンバーグ激戦地として知られる池袋。その池袋で、ハンバーグ四天王の一角に数えられる名店『宮崎亭』に行ってきた。

 東京・池袋といえば、多種多様な飲食店がひしめく街。しかしハンバーグマニアの間では、「ハンバーグの名店が多い街」として知られています。明確な定義はないものの、俗に“池袋ハンバーグ四天王”とされているのが、『キッチンOh! Way』や『UCHOUTEN』、『キッチンチェック』。そして今回紹介する店も、四天王の一角と言われるお店です。それが池袋西口にある『ハンバーグ・ステーキ宮崎亭』です。

【関連記事】

●東京有数のハンバーグ激戦地・池袋の名店『キッチンOh! Way』の「牛すじシチューかけハンバーグ」が美味しい理由

●【池袋グルメ】“池袋ハンバーグ四天王”の一つ『UCHOUTEN』で至福の黒毛和牛ハンバーグを食べてきた

●【池袋グルメ】“池袋ハンバーグ四天王”の一つ『キッチンチェック』の激ウマすぎるとろけるハンバーグを食べてきた

『宮崎亭』のホリデーランチを目当てに長蛇の列ができていた

『宮崎亭』は、宮崎県のブランド牛・宮崎和牛を使った贅沢なステーキやハンバーグが食べられるお店で、記念日や誕生日に使われることが多い、ちょっぴり高級系のレストラン。ただ、土日祝にはランチ営業もやっていて、贅沢な宮崎和牛をリーズナブルにいただけます。

 筆者もとある休日、そのホリデーランチを目当てに13時半ごろ訪れてみたのですが、ちょっとドン引くくらいの長蛇の列(写真参照)ができていました。筆者はその最後尾についたのですが、その瞬間、お店の中からスタッフの方が出てきて、筆者の後ろに看板を置いていきました。そこには「本日分は完売しました」という文字が……!

昼営業終了前に完売してしまいました…….

 そう、筆者はラッキーなことにギリギリセーフだったのです。しかし、まだ昼営業の終了時刻(14時半)より1時間も前。筆者の後からもお客さんが何人もやって来ましたが、その立て看板を見て、「あ~」とか「う~」とか言いながら残念そうにリターンしていきました。

 つまり、『宮崎亭』でランチハンバーグを食べたい場合、13時前には並んでおくのがベター。それくらい大人気の『宮崎亭』のハンバーグ。いざご紹介していきましょう!

塩で食べる宮崎和牛のハンバーグの味わいやいかに?

宮崎産和牛を一頭買いし、極上のステーキやハンバーグを出している

 さて、13時半に最後尾に並びはじめ、入店できたのはなんと14時20分でした。50分間も並んでいたことになります。正直、途中で「長いなぁ」と感じましたが、休日にせっかく並んでギリで入れた幸運も手伝ってか、疲れはさほどなし。とっておきの宮崎亭ランチタイムをゆっくり楽しみたいと思います。

 ちなみに、待ち時間は長いですが、並んでいる間にメニューを渡され、入店前に注文を聞いてくれるので、入店してから料理の提供まではとても早いです。『宮崎亭』のホリデーランチメニューは、和牛ハンバーグ、和牛ステーキ、さらにその両方を楽しめるコンボセットがあります。

 今回のお目当ては「和牛ハンバーグ」。これは大きさに種類があり、140g(1430円)、180g(1760円)、220g(2090円)、さらに180g×2のダブル(3080円)といった具合です。ちなみにお店のオススメは180g以上ということでした。

 そして、『宮崎亭』の最大の特徴は、先述のとおり宮崎県産の和牛を使用していること。その和牛本来の味わいを楽しんでもらいたい――との思いから、こちらのハンバーグはつなぎを最低限しか使っておらず、また、コショウやナツメグといった香辛料も使用していません。

すべてのホリデーランチセットには、ライス、ビーフコンソメスープ、サラダが付きます。ライスは大中小あり、どのサイズも追加料金なし

 運ばれてきたハンバーグにソースは直接かかっておらず、器に入っています。また別皿で「500万年前の塩」なるものも添えられています。

 ハンバーグのオススメの食べ方は、(1)まずはそのまま食べる、(2)「500万年前の塩」をかけて食べる、(3)お好みで別添えのソースをかけて食べる、といった流れ。味の薄いものから濃いものへ、というわけですね。

カットすると肉汁が溢れ出ます

 さっそくいただきます。こんがりカリッと焼きめのついたハンバーグをナイフでカットすると、中は柔らかくて、ジュワっと肉汁が溢れ出ます。食べてみると香ばしく、濃厚な肉汁が口にふわ~っと広がります。なんという肉々しさ。もう高級なステーキを食べているかのようです。

 続いて、オススメの塩でいただきます。この塩が500万年前のものだと思うと気が遠くなりますが、今はそれよりも目の前のハンバーグです。この塩をちょっとふりかけるだけで、肉の旨みが一層、くっきりと浮き上がってきます。ウマい!

まとめ

手前が500万年前の塩

 さらにソースでも食べてみました。フルーティで甘めのソースのおかげで、同じハンバーグなのですが、先程の肉々しい味わいが、グッとやわらぐ感じがします。

 ちなみに今回、筆者は220gのハンバーグを注文しましたが、美味しすぎて「肉、全然足りない……」と思いました。せっかくなので、180gのダブルにすればよかったと後悔。

 というわけで、『宮崎亭』のホリデーランチ、長い行列と待ち時間をものともせず、辛抱強く並ぶ人が多い理由がわかった気がしました。記念日などにディナー予約もいいと思います。たまには心ゆくまで贅沢なハンバーグタイムを過ごしてみてはどうでしょうか。

●SHOP INFO

店名:ハンバーグ・ステーキ宮崎亭

住:東京都豊島区西池袋1 藤巻ビル 1F
TEL:03-6912-5357
営:平日17:00~21:00
土日祝:11:30~14:30、17:00~21:00
休:水曜・不定休

(撮影・文◎土原亜子)